イーサリアムとはなにか?特徴や将来性などをやさしく解説

イーサリアムは、暗号資産(仮想通貨)の中で2021年5月時点で時価総額2位CoinMarketCap調べ)となっていて、ビットコインに次ぐ時価総額と知名度を誇っています。

なぜ、イーサリアムは暗号資産投資家から大きな注目を浴びているのでしょうか。
この記事では、イーサリアムについて知っていただきたい基本的な知識を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

イーサリアムの概要

イーサリアムは、スマートコントラクト機能を備えた分散型アプリケーションプラットフォームです。イーサリアムでアプリをつくれるとお考えください。「スマートコントラクト」という言葉を聞いたことが無い方も多いと思いますので、それについては後述いたします。

イーサリアム上で使われる通貨はEther(イーサ)といい、イーサリアムを利用する際にかかる手数料をGas(ガス)と呼びます。

ビットコインよりも複雑な取引や契約が行えるようになっています。取引の承認に使うブロックの生成間隔も、ビットコインは約10分であるのに対し、イーサリアムは約15秒と短く、大量の取引をより速く行うことが可能です。

基本情報
時価総額 約335,426億円 発行上限 上限なし
承認方式 Proof of Work 上場時期 2015年08月06日
中央機関 なし 提唱者 Vitalik Buterin氏
オフィシャルサイトURL https://www.ethereum.org/
ホワイトペーパーURL https://github.com/ethereum/wiki/wiki/[Japanese]-White-Paper

何ができる?実生活への影響は?

イーサリアムの大きな特徴は、スマートコントラクト機能により、ブロックチェーン上にアプリケーションを記録したり、契約の内容を保存したりできることです。
スマートコントラクトとは、あらかじめ決められた設定によって自動的に実行されるシステムのことです。自動販売機も、利用者が商品ごとに決められた額のお金を入れることで、自動的に売買契約が成立するスマートコントラクトの一種と言えます。

イーサリアムでは、そういったスマートコントラクトをブロックチェーン上で管理するため、1人の力では改ざんが不可能になります。ブロックチェーンは世界中のコンピューターによって管理されているため、ある人がパソコンで不正なデータを書き込もうとしても、世界中のコンピューターがそれを拒否すれば、改ざんは失敗に終わるのです。

そのため、イーサリアムで取引を行えば、契約の内容に関して後から相手と揉めるリスクを小さくすることができます。その仕組みを活かして、イーサリアムを用いた「DeFi(Decentralized Finance)」と呼ばれる分散型金融システムのプロジェクトも複数立ち上がっています。

<ミニコラム: イーサリアムの仕組みを使った分散型取引所>

コインチェックやbitFlyerなどの一般的な暗号資産取引所は、管理者として運営会社が存在し、手数料体系や取引のルールを管理者が決めています。
一方で、分散型取引所と言って中央の管理者が存在しない取引所もあります。分散型取引所では、ユーザー同士が直接取引でき、管理者にお金を預ける必要がありません。

分散型取引所の代表的なものとして、イーサリアムの基盤を利用した「Uniswap」があります。

Uniswapは非営利で運営されているため、手数料が安価であり、資金を預けて流動性を提供している人はその手数料を受け取ることができます。また、中央集権的な取引所では管理者が決めた通貨のみ取引が可能ですが、Uniswapであれば、誰でも好きな通貨を持ち込んで取引することができます。

ただし、日本円や米ドルと言った法定通貨の入金はできません。Uniswapに入金するには、まず日本の取引所で暗号資産を購入する必要があります。

イーサリアムは、NFTという分野でも注目されています。NFTは、Non-Fungible Tokenの略で、日本語で「代替不可能なトークン」という意味です。

今までは、デジタルデータは簡単に複製できてしまうため、絵画を所有したいような人には向かないものでした。例えば、インターネットでモナリザの画像をダウンロードしても、モナリザを所有していることにはなりません。

しかし、NFTとしてイーサリアム上でアート作品を販売すれば、取引の利益がブロックチェーンに記録されます。そのため購入者は、所有権を持っている(購入した履歴がある)ことや、作品が本物であることの証明が可能になります。

身近な例でいえば、イーサリアム上でコンサートのチケットを発行することで、購入者と座席番号を結び付け、第三者による複製を防止するといった使い方も考えられます。

これまでの値動き

仮想通貨元年と呼ばれた2017年には、暗号資産(仮想通貨)全体の知名度が上がり、イーサリアムも2018年1月には一時18万円を突破しました。

しかし、バブルが崩壊し、2018年3月にはG20サミットで仮想通貨規制について議論されるなど、仮想通貨に対する懸念が広がり価格が低迷しました。

2020年には、Uniswapなど複数のDefiが盛り上がりを見せ、その基盤として使われる通貨の一種であるイーサリアムも注目されました。3月にはコロナショックが発生した2020年ですが、その後の急速な価格の回復により、年間上昇率は約550%にもなりました。

2021年に入ってからも価格は上昇を続け、2018年に記録した史上最高値を更新しています。
しかし5月には、電気自動車大手のテスラが環境への配慮としてビットコイン決済を停止したことや、中国政府が暗号資産取り締まり強化表明、米政府の1万ドル以上の暗号資産送金に報告義務を課す徴税強化案公表などを受け、暗号資産の価格が下落しました。

過去の出来事

The DAO事件

2016年6月に、イーサリアムがハッカーによって盗まれる「The DAO事件」が発生しました。

The DAOは、「自律分散型組織」を意味する「decentralized autonomous organization」の略称であり、当時イーサリアム上で分散型ファンド構築に向けたプロジェクトが進んでいました。通常の投資ファンドは管理者が投資家の資金を動かしますが、分散型ファンドは投資家全員が投資先の決定に参加できるというものです。

しかし、The DAOのプログラムの欠陥により、預けられたイーサリアムの一部が不正に流出してしまいました。 そこでイーサリアムの開発者コミュニティーは、ブロックチェーンを盗まれる前の状態に巻き戻して分岐させる措置を取りました。

分岐によって誕生した通貨が現在は主流となり、イーサリアムと呼ばれています。分岐元の通貨はイーサリアムクラシックと呼ばれ、イーサリアムより時価総額が小さいものではありますが、現在も取引されています。

仮想通貨元年と呼ばれた2017年

2017年4月に施行された改正資金決済法により、これまで曖昧だった仮想通貨が法的に明確なものとなりました。(2019年に仮想通貨の呼称は「暗号資産」と改められます)

その2017年は仮想通貨元年と言われ、ビットコインやイーサリアムが大きく注目されるようになりました。2017年1月の始めに1000円を下回っていたイーサリアムは、12月には10万円近くまで上昇、翌年1月には一時18万円を突破しました。

Defi(分散型金融)が話題に

2020年の夏頃から、分散型取引所での取引が活発になりました。Uniswapの場合、2019年9月頃からは、世界的な大手暗号資産取引所と肩を並べるほどの取引高となっています。


参考: Uniswap Infoより

NFTアートが話題に

2021年3月11日(米国時間)、Beeple氏の「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」というNFTアート作品が75億円相当で落札され、大きな話題になりました。NFTという販売形式にも関わらず、実際のアート作品のような高額の取引が行われたのです。
Beeple (b. 1981), EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS | Christie’s (christies.com)

NFTは、一般人でもOpenSeaなどのサイトで販売することができ、日々売買が行われています。

イーサリアムの将来性〜普及は進むのか〜

多機能で、様々な場面で使えるイーサリアムですが、ガス代の値上がりが目下の課題となっており、2021年5月時点で1回の送金に数百円~数千円がかかってしまいます。これでは、普段の買い物のような少額の送金にイーサリアムが使われることは難しいでしょう。

しかし、ガス代改善案(EIP-1559)が現在検討されているため、今後のアップデートによりガス代は下がっていく可能性があります。

また、現在のProof of Workという承認方式では、コンピューターで高速な計算をした方がより多く報酬を得られるようになっていて、計算量を競い合うことによる消費電力の増加と、それがもたらす環境への影響も問題となっています。

そこでイーサリアムは、Proof of Stake(PoS)という承認方式への変更を進めています。PoSでは、コンピューターの計算ではなく、イーサリアムの保有によって報酬が得られるようになります。

イーサリアムの開発を主導するイーサリアム財団は、PoSへの移行によりイーサリアムの取引にかかる消費電力が99.95%削減できる可能性があると発表しました。
<参考>A country's worth of power, no more! | Ethereum Foundation Blog

今後、PoSへの移行が無事に完了すれば、環境に優しい通貨として認識されるようになることでしょう。

暗号資産の中では有名なイーサリアムですが、世界全体で見ればイーサリアムを持っていない人がほとんどです。スマートコントラクトを活用したアプリケーションの開発が進み、アップデートでイーサリアムがより簡単に扱えるようになれば、さらに普及するかもしれません。

イーサリアムの積立投資で12倍に

GMOコインでは、イーサリアムを販売所と取引所で購入することができ、さらにレバレッジ取引を行うことも可能です。

また、イーサリアムの積立を行うこともできます。なお、過去3年間で毎月1万円イーサリアムを積み立てていたとすると、元本36万円に対して口座は446万円と12倍以上になっています。

もちろん、過去と同じような結果になるとは限りませんが、毎月1000円などの少額で積立投資を行っても良いのではないでしょうか。

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Ethereum(イーサリアム)に関するQ&A(よくある質問)

イーサリアムで何ができますか?

スマートコントラクトでイーサリアム・プラットフォーム上にゲームを作ったり、あらゆる“契約”の自動化によってDeFi(分散型金融)を実現したりできます。トークン発行によるICOもイーサリアム上で行えますし、話題のNFTの大半もイーサリアムで行われています。

ビットコインとの違いは何ですか?

ビットコインは“ゴールド”のような資産として地位を築いている、昨今の仮想通貨の原点です。イーサリアムは価値保存手段としてよりも、あらゆるインターネットサービスのインフラとなり得るブロックチェーンとして認知されています。

いくらくらいから買うことができますか?

取引所とその時々の価格によりますが、500円程度から買うことができます。

ハードフォークとはなんですか?

大幅なアップデートをする際に、その前と後で互換性がなくなります。これをハードフォークと呼びます。アップデート前のものとその後のもの、双方が使われるようになることもあります。The DAO問題の時、イーサリアムとイーサリアム・クラシックに分裂しましたが、これが好例です。