2021年3月17日(水)、BITPOINT(ビットポイント)が日本初となるトロン(TRX)の取り扱いを開始しました。
トロンは仮想通貨(暗号資産)業界では有名なプロジェクトと仮想通貨のため、国内で非常に話題となりました。
そのトロンは、3月半ばまでは5.6円付近で推移していました。しかし、BITPOINTの取り扱い発表後から3週間程度で16円を超えるほどにまで上昇。時価総額は1兆円を超える規模となりました。
◆トロン(TRX)の価格推移
出所:MINKABU 仮想通貨
そんなトロンはどういったプロジェクトであり、仮想通貨なのでしょうか。そして、トロンを国内で最初に取り扱ったBITPOINTを紹介します。
トロン(TRON)とは?著名創業者ジャスティン・サン氏の凄さを紹介
トロンは2017年末にリリースされ非常に話題になったプロジェクトで、創業者のジャスティン・サン(Justin Sun) 氏は業界を盛り上げてくれる著名人です。
▼トロンの概要
特徴 | TRON Foundationで発行される暗号資産。TRON FoundationはJustin Sunが2017年に立ち上げた非営利組織で、2017年に行われたICOで1000億TRXを作るために約70億円調達しました。当初はイーサリアムネットワーク上でTRONプロトコルが動いていましたが、後にTRON独自のネットワークに移行したためERC20規格のTRXから、独自のTRXに変わりました。 | ||
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時価総額 | 約7300億円 | 発行上限 | 99,000,000,000 |
承認方式 | Delegated Proof of Stake | 上場時期 | 2017年9月12日 |
中央機関 | なし | 提唱者 | Justin Sun |
オフィシャルサイト | https://tron.network/index?lng=jap | ||
ホワイトペーパー | https://o836fhe91.qnssl.com/tron/whitebook/TronWhitepaper_en.pdf | ||
https://twitter.com/Tronfoundation |
※時価総額は2023年3月18日時点
トロン(TRX)は、デジタルコンテンツに特化した分散型プラットフォームのトロン(TRON)で使用される基軸通貨です。
アーティストのコンテンツを、YouTubeのような広告モデルではなく投げ銭モデルで提供するプラットフォームを提供しており、そこでの決済にTRXが利用されます。トロンは分散型ストレージ技術が使われており、世界中のハードディスクに分散してコンテンツを保存します。
また、イーサリアムのブロックチェーンと同様にスマートコントラクトを利用して独自トークンを発行したり、アプリケーション(DApps)の開発を行うことができます。2021年にトロンを基盤にして開発されたDAppsが、ゲームアプリなどをはじめとして300種類以上配信されています。
またトランザクションの処理能力が高く、1秒間ではBTCが6件、ETHが25件に対してTRXは2000件と圧倒的です。
ステーブルトークンで最大のテザー(USDT)はトロンネットワーク上でも発行されており、2021年4月15日にイーサリアムネットワーク上で発行された量を超えました。
🎊Time to witness the historical moment.
— Justin Sun 🅣🌞 (@justinsuntron) April 15, 2021
🚀In less than 2 years, #USDT on #TRON outperforms #Ethereum in both circulation and market cap.
🤗Thank you all for the support and trust from #TRONICS. #TRON, to the future✊ pic.twitter.com/gKJT5nZLzO
トロンの価格を見てみると、2018年1月5日に史上最高値の25円を付けています。その後は2年半ほど低迷していましたが、日本での取り扱いが開始されたことや世界的な仮想通貨ブームの再来により、再び大きく上昇しています。
◆トロン(TRX)の長期チャート
出所:CMC
ジャスティン・サン
トロンを率いるのは、業界の著名人であるジャスティン・サン氏です。
同氏の輝かしい経歴を紹介しましょう。
ジャスティン・サン氏は北京大学で歴史学を専攻。学部長を3年勤めるほどの非常に優秀な成績だったそうです。2013年には、アメリカのペンシルバニア大学で修士号を修得しています。
卒業後はリップル研究所に採用され、中国人で最初の従業員となりました。2016年までリップル研究所の代表と相談役を務め、順調にキャリアを積みました。この間、2013年に中国最大のオンライン音楽ストリーミングサービスのPeiwoを起業しています。
そして、2017年に分散型プロトコルのトロンを開発・発行。ICOでは70億円の資金調達に成功しました。2018年には、アリババの創業者であるジャック・マー氏が設立した企業家育成プログラムの湖畔大学にも在籍していました。
同氏の名前を世界的に有名にした出来事が、2019年にウォーレン・バフェット氏とのランチ権を5億5千万円(457万ドル)で落札したことです。
サン氏とバフェット氏は、2020年1月23日にバフェット氏が住むネブラスカ州オマハにあるカントリークラブでディナーを共にしました。
この時に、ライトコイン開発者のチャーリー・リー氏、仮想通貨取引プラットフォームのイートロCEOのヨニ・アシア氏、フォビCFOのクリス・リー氏、バイナンス・チャリティー・ファウンデーション代表のヘレン・ハイ(Helen Hai)氏らがゲストとして同席しました。
2021年3月には、100万ドル以上の価値を持つNFTのアート作品を対象にする投資ファンド、ジャストNFTファンド(JUST NFT Fund) の設立を発表しています。
表彰歴
ジェスティン・サン氏は、フォーブス社が選ぶ2015年と2017年の「Forbe30 under 30」で、「30歳以下の中国の起業家30人」に選出。
また2017年には「30歳以下のアジアの起業家30人」にも選出されています。
トロンの提携と買収
トロンは多くの大手企業と提携したり買収を行ったことでも有名です。
【提携している大手企業】
Peiwo :中国最大級の音楽配信サービス企業
oBIke :自転車シェアリングサービス
BitGuild :分散型ゲームプラットフォーム
Opera:中国の奇虎360傘下であるノルウェーのソフトウェア開発企業
Samsung:韓国大手の総合家電・電子部品・電子製品メーカー。スマートフォンシリーズ「Galaxy」にTRONのサポートを追加
【買収案件】
BitTorrent:アメリカサンフランシスコに本拠地を置くソフトウェア開発企業
steemit:分散型SNS
このなかでは、2018年6月に1億4000万ドルで買収した世界最大のP2Pファイル共有サービスのBitTorrentが業界では有名な話です。両社はTRONチェーンを活用した暗号通貨ビットトレント(BTT)を開発。バイナンスで、IEOによる資金調達を行いました。
BTTは2021年に0.029円から一時1.5円を超えるほどの50倍以上もの上昇を演じました。
◆ビットトレント(BTT)週足チャート
出所:みんなの仮想通貨 期間:2020年8月~2021年4月
トロンのロードマップ
トロンは、2017年から2027年までの10年計画で6段階の開発が進められています。今後の機能拡充により、さらに世の中を変えるサービスとなる可能性があります。
1段階:Exodus(旅立ち)
期間:2017年8月~2018年12月
分散型コンテンツモデルを通して、ユーザーが無料でデータをアップロード、蓄積、配布できる仕組みをつくる
2段階:Odyssey(冒険)
期間:2019年1月〜2020年6月
報酬システムの構築及び、著作権を保有しコンテンツの保有者がネットワーク上で利用可能にする
3段階目:Great Voyage(大航海)
期間:2020年7月〜2021年7月
コンテンツ提供者のシステム管理機能の実装
4段階目:Apollo(アポロ)
期間:2021年8月〜2023年3月
クリエイターが独自トークンを発行できる仕組みの構築及び実用化のための問題解決
第5段階:Star Trek(スタートレック)
期間:2023年4月〜2025年9月
分散型システムによるオンラインゲーム開発プラットフォームの実用化及びトロンを利用した資金調達面の実現
第6段階:Eternity(永遠)
期間:2025年4月~2027年9月
ゲーム開発のためのクラウドファンディングを可能にするまど、プラットフォームのさらなるアップデートを図る
2021年4月の時点では、トロンの開発の道のりはようやく半分まできたというところです。
これ以外にも、大手企業との提携やDappsプラットフォームの利用拡大などが進んでいるため、今後も大いに期待できるプロジェクトといえそうです。
トロンを取り扱う上場企業運営のBITPOINTとは
トロンを最初に取り扱ったBITPOINTとは、どのような取引所なのでしょうか。
運営会社のビットポイントジャパンは、上場企業であるリミックスポイントの子会社です。
社長の小田玄紀氏自身も仮想通貨に投資しており、関連本も多数出されています。
また、資本金が75億3000万円(2020年9月30日時点)と大きいことも安心できます。
BITPOINTの特徴
BITPOINTは、投資未経験や初心者であっても安心して取引できることを目指してサービス設計しています。
例えば、仮想通貨に関する基礎知識などのコラムが用意されていたり、取引ツールが見やすかったり、取引手数料や日本円の入出金手数料が無料だったりします。
【手数料一覧】
・口座管理手数料:0円
・仮想通貨の取引手数料:0円
・仮想通貨の出金、入金:0円
・日本円の即時入金:0円
・日本円の出金:振込みに係る銀行振込手数料の実費分がかかります。
また、ビットコインが何百万円という金額ですが、様々な仮想通貨を500円程度から購入することができます。
そして、12の仮想通貨の取り扱いがあり、『貸して増やす』という保有している仮想通貨をBITPOINTに貸し出すことで利益を得るサービスも提供しています。
BITPOINT 公式HPより
仮想通貨の取引は、スマートフォンで行われることが多くなっています。BITPOINTのアプリは視認性が良く、ログインしなくてもチャートを見ることができたり、自身のポジションや資産状況の確認が分かりやすくなっています。
また取引以外にも、貸して増やすこともアプリで行えます。
生体認証があるため、セキュリティもバッチリで、いざ取引したい時にパスワードを忘れてログインできないということもありません。
※画像の出所は全てBITPOINTのHPより
BITPOINTのキャンペーン・特典
BITPOINTはキャンペーン内容が定期的に変わります。
初めて利用する人にとってはしっかりとキャンペーンを受けられるか不安になりますよね。
ここからは現在開催されているキャンペーン内容と具体的な受け方を紹介します。
4年に一度の半減期記念!ビットコインがもらえる口座開設キャンペーン
- 期間中に、口座開設が完了したお客様
- ①達成後、期間中に1回以上取引を行ったお客様
- ①を達成で、1,000円相当のビットコイン
- ②を達成で、1,000円相当のビットコイン
運営会社
会社名 | 株式会社ビットポイントジャパン |
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代表者 | 代表取締役社長 小田 玄紀 |
公式ページ | https://www.bitpoint.co.jp/ |
本社所在地 | 東京都港区六本木3-2-1 |
設立年月日 | 2016年3月3日 |
BITPOINT(ビットポイント)のQ&A(よくある質問)
どのようなメリットとデメリットがありますか?
以下のようなメリットとデメリットが考えられます。
BITPOINTを使うメリット
- 国内で最初にトロン(TRX)の取り扱い
- 直感的に操作できる分かりやすいスマホアプリ
- 上場企業リミックスポイントの子会社
BITPOINTを使うデメリット
- 海外取引所のように何百ものアルトコインの取り扱いは無い
どのようなサービスがありますか?
主に暗号資産の販売所と取引所を提供しています。現物取引とレバレッジ取引の両方が可能となっています。
口座開設は誰でもできますか?
「年齢が20歳以上」「国内在住」などの開設基準を満たしている必要があります。口座開設の申し込み後にBITPOINT側で審査を行い、通れば口座開設完了通知書が送られてきます。その他の国内交換業者も概ね同様です。
デモ口座はありますか?
ありません。
どのような仮想通貨を取り扱ってますか?
BITPOINTでは、以下の12通貨を取り扱っています。
【取扱い通貨ペア一覧】
BTC,ETH,XRP,LTC,BCH,BAT,TRX,ADA,XYM,LNK,DEP,JMY
アプリはありますか?
あります。アプリストアで、「BITPOINT」もしくは「ビットポイント」で検索してください。
BITPONTはどのような人オススメですか?
投資未経験者や初心者という人にオススメです。
視認性が良く分かりやすいデザインの画面に、500円からの少額取引が可能となっています。
また、国内で数少ないトロン(TRX)を取引できる交換業者です。そのため、トロンを国内業者で買いたいと思った場合はBITPOINTの利用が必要となります。