7月28日に国内初のIEOであるパレットトークン(Palette Token )の取引が開始しました。
販売価格は4.05円でしたが、取引は6円ほどで開始。その後は、売り手が出てこず、瞬間的に45円台まで急騰。その後に15円まで急落したものの、100円目前まで急伸する人気ぶりでした。
仮に4.05円で買って80円を超えた時に売却すれば20倍以上の利益です。10万円の投資でも200万円になったことになります。
今回は、そんな大人気のパレットトークン(PLT)とその将来性に関して解説します。
パレットトークンとは
出所:hashpalette
パレットトークン(Palette Token)は、漫画やアニメ、音楽などのエンターテインメント領域に特化したNFTプラットフォーム「Palette」で利用される仮想通貨(ERC20準拠)です。
Paletteという独自のブロックチェーン上で、NFTの購入やチェーンの運用報酬の支払いなどの用途に使用することができます。
●パレットトークンでできること
①発行されたNFTの購入
②Paletteにおけるノード運用報酬の支払い
③Paletteコンソーシアムメンバーへの委任
④スマートコントラクトやNFT発行の手数料
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また、Paletteはクロスチェーン技術を用いてイーサリアムなどの他のブロックチェーンとの接続が可能となっており、エコシステムのさらなる拡大が期待できるようです。
今回のIEOでは、パレットトークンの総発行数10億枚のうち2億3000万枚を販売。販売価格は4.05円となっているため、最初の時価総額は40億5000万円でした。
しかし、8月10日時点では68円付近で推移しているため、時価総額は約690億円ほどとなります。
●パレットトークン(PLT)の価格推移
出所:Coincheck
なおHashpaletteの株式は、HashPortが85.8%、残りはLink-Uが保有しています。
発行体:株式会社Hashpalette
発行トークン:Palette Token(PLT)
総発行枚数:10億枚
販売総数:2億300万枚(総発行枚数の23%)
販売価格:4.05円/PLT
払込通貨:日本円
抽選方法:ランダム
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IEOとは
IEOとは、取引所がプロジェクトと仮想通貨を審査して自社の取引所に上場させる資金調達方法です。ICOとは違い、取引所が審査するため安心感があり、取引が行える時期分かり投資家にとってメリットが大きくなります。
パレットトークンのIEOは、コインチェックのIEOプラットフォームである「Coincheck IEO」で行われました。
海外では2019年あたりからメジャーでしたが、国内では今回が初めてのIEOとなり、非常に注目度が高くなったわけです。
その結果、パレットトークンは申込み開始から2分程度で販売総数の2億300万枚(総発行枚数の23%) に到達。抽選倍率は20倍以上になったそうです。
そして、初日の売買代金は20億円を超えており、販売価格から15倍以上の価格を維持。大成功のIEOと言えるのではないでしょうか。
今後もコインチェックではIEOが行われるようですから、期待が集まると考えられそうです。
パレットトークンのその後の動向
7月29日にCoincheckへの上場をした $PLT (パレットトークン) は8月2日までに約23倍もの高騰を見せ、8月2日にはZOZO創業者の前澤友作氏から4.8億円の資金調達を受けました。
その後どのようなニュースが出たのかを本項目では追っていきます。
※随時更新していきます
メインネットのローンチについて詳細発表
パレットトークンを発行している株式会社Hashpaletteは8月6日に、「メインネットのローンチ日」「公式ウォレットのリリース日」「ステーキング開始予定日」を公表しました。
メインネットは8月下旬、公式ウォレットはAndroid用が8月下旬でiOS版が9月上旬、ステーキング開始予定日が9月上旬にそれぞれリリース及び実行がされるとのことでした。
ステーキングに関しては、リリース当初から言われていたように公式ウォレットで行えるようにするとのことに変わりはないようでした。
メインネットとは独立したブロックチェーンのことです。通常のウェブサイトでもテスト環境と本番環境があり、テスト環境でデザインに乱れがないかなどといった動作確認をしてから本番環境にあげています。
全世界に公開される本番環境がメインネットであり、エンジニアや限られた人たちが挙動チェックなどのために利用する実験施設的なものがテストネットなのです。
従って、仮想通貨市場において「メインネットをローンチする」ということは、「独立したブロックチェーンを全世界に公開する」という意味になるのです。
とはいえブロックチェーンではメインネットであっても、アップデートなどで機能変更が起きたりしますし、そもそもメインネットを必要としないプロジェクトであればメインネットは作られません。
メインネット公開が、即ちそのプロジェクトが正式にリリースされたということを必ずしも意味するわけではないのです。
メインネット稼働
8月17日に実際にメインネットが稼働されたと発表されました。
CoinPostが運営しているCONNECTVには、HashportのCEOとの対談動画が公開されました。
Hashpaletteの親会社であるHashportがマネロン対策ソリューションを提供するEllipticと提携を発表
親会社のHashportとマネロン対策ソリューションを提供するElliptic Enterprisesが提携を発表しました。
マネロン対策が整備してあるNFT取引サービスの提供により、NFTという市場の安定化や疑念払拭に努めていくとのことです。
公式ウォレットがリリース
8月27日に、Hashpaletteが予定よりも早くiOSとAndroidの両方で公式ウォレットアプリのリリースが完了したと発表しました。
ステーキングサービスやNFT取引所のクロスチェーン機能を随時実装していくともアナウンスされました。
クロスチェーンというのは、「異なるチェーン間を繋げる機能」を指します。“ブリッジ”と呼ばれたりもしますね。
東京と愛知を繋ぐ東名高速道路のように、とある場所と全く他の場所を繋ぐものです。
ステーキング開始日を発表
9月3日に、Hashpaletteから「9月14日にステーキング受付を開始する」と発表されました。
ステーキングとは、特定の暗号資産をステーキングする(プロトコルに預け入れる)ことで報酬を得るシステムです。
ちなみに“プロトコル”というのは、「コンセンサスアルゴリズムといった、仕組みそのもの」を指しています。包括的な意味を持つ用語ですので、自身の体を維持するための仕組みみたいなものだと思っていただければ結構です。
レンディング開始
9月16日、Coincheckでパレットトークンのレンディングが開始されました。
同取引所の「貸暗号資産」サービスで利用することが可能となっています。
レンディングとは、Coincheck側に暗号資産を貸し出すことでその貸出料を報酬として受け取るサービスです。
ステーキングと何が違うのかと疑問に思った方もいらっしゃるでしょうから、簡易的に説明いたします。
レンディングでは自身が貸し出した先(=事業体)が利率を設定するため、短期で大幅に変更されることもありますが高利率であることが多いです。
一方で、ステーキングにはどちらかというと「ネットワーク維持に参加」しているイメージを持ってください。貸し付けているのではなく、ネットワークを前進させるために治安維持に協力している感じです。
暗号資産を預けると大体ロックアップ期間が設けられ、その期間中は預けたトークンは動かせなくなりますが、その間は安定的に(比較的)低利率ですが報酬を受け取ることができます。
パレットトークンを取引できるコインチェックの概要
コインチェック(Coincheck)の評価 | |
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オススメ度 | ★★★★☆(3.75/5.0) |
本人確認済み口座数 | 135万口座 ※2021年7月末時点 |
アプリダウンロード数 | 415万 |
最低取引単位(BTC) | 最低0.001BTC |
現物取引手数料(BTC) | 無料 |
取扱仮想通貨数 | 16種類 |