これから楽天証券でNISAをはじめてみようと考えていませんか?
楽天証券はNISAのラインナップやサービスも充実しており、NISA口座開設数3年連続No.1(公式サイト表記)にも輝いているおすすめのネット証券です。
本記事では楽天証券でNISA(つみたて投資枠)をはじめる魅力やおすすめの銘柄、よりお得に活用するための3つのポイントを紹介させていただきます。
楽天証券でのつみたて投資枠の始め方や買い方なども紹介させていただきますので、これから楽天証券でNISA(つみたて投資枠)をはじめてみようと考えている方はぜひ参考にしてください。
楽天証券のつみたて投資枠
楽天証券のつみたて投資枠のサービス概要を紹介します。
買付手数料 | 0円(口座管理や維持にかかる手数料もなし) |
---|---|
取扱銘柄数 | 227本 |
積立方式 | 毎月/毎日 |
最低積立金額 | 100円~ |
ポイント | 楽天ポイント |
クレカ積立 | 対応(楽天カード)*ポイント還元率0.5%~1.0% |
投信保有によるポイント付与 | 投資信託の残高が一定の基準を超えることによってポイントが付与 |
2024/7/12時点
楽天証券はつみたて投資枠の取扱銘柄数も227本と非常に充実しており、積立方式も「毎月」もしくは「毎日」を選択することができます。
少額からの投資にも対応しており、楽天ポイントが貯まる・使えるので日頃から楽天のサービスを利用している方は特におすすめです。
NISAは1人1口座しか開設することができないので、どこの金融機関で開設するかは重要なポイントです。(年に1度金融機関を変更することは可能)
また、NISA制度については今後改正される可能性が高いので、興味がある方は「新NISAとは?いつから始まる?恒久化する?NISA改正の内容をわかりやすく解説!」を併せてご覧ください。
楽天証券でつみたて投資枠を始めるメリット
楽天証券でつみたて投資枠を始めるメリットは以下の5つです。
1 つみたて投資枠の取扱銘柄数が充実
楽天証券はつみたて投資枠対象商品の取り扱いが非常に豊富です。
227本の投資信託を取り扱っており、その数はネット証券でもトップクラス!
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | 松井証券 | |
---|---|---|---|---|---|
つみたて投資枠対象 取扱銘柄数 | 230 | 227 | 228 | 230 | 234 |
2024/7/12時点
金融庁が定めるつみたて投資枠対象の投資信託は全部で285本ですので、楽天証券は80%をカバーしています。
2 少額(100円)から積立可能
楽天証券のつみたて投資枠は100円から積み立てを始めることができます。
少額からの積立投資に対応しているので、投資初心者の方でも始めやすいですね。
つみたて投資枠の年間非課税投資枠は120万円ありますが、無理に全ての投資枠を利用する必要はありません。
あとから積立投資額を増額して年間の非課税投資枠を調整することも可能ですので、まずは小さな金額からでもつみたて投資枠をスタートしてください。
3 クレカ積立にも対応
楽天証券のつみたて投資枠はクレカ積立に対応しており、積立投資額に応じて楽天ポイントが貯まります。
クレカ積立に対応していない金融機関でつみたて投資枠を利用した場合、積立日に登録した銀行口座から残高が引き落とされることで投資信託の買付が行われます。
クレカ積立を設定するとクレジットカードで決済されるので、銀行の口座残高を心配する必要がありませんし、ポイントが貯まるのでお得です。
楽天証券は楽天カードでクレカ積立を設定することができ、カードの種類によって0.5%~1.0%の楽天ポイント*が貯まります。
また、楽天証券ではオンライン電子マネーの楽天キャッシュ決済で投資信託の積立をすることも可能です。
楽天カードから楽天キャッシュにチャージすることで0.5%の楽天ポイントが貯まります。
4 楽天ポイントを投資できる
楽天証券は貯まった楽天ポイントを使って投資ができる点も大きな魅力です。
日頃から楽天市場で買い物をしたり、楽天カードや楽天Payなどのサービスを利用されている方は楽天ポイントが貯まっているのではないでしょうか?
楽天証券では1ポイント=1円換算で株式や投資信託の購入に充てることができるため、使い道に困ることはありません。(期間限定ポイントは対象外)
5 増額設定により年間非課税投資枠を使いきれる
楽天証券は増額設定を行うことができるので、つみたて投資枠の非課税投資枠を無駄なく利用することができます。
つみたて投資枠は制度上、年間120万円を超えるような積立設定ができません。
つまり、毎月100,000円の設定金額が上限となっているので、年の途中からNISAを始めた場合はつみたて投資枠の非課税投資枠が余ってしまいます。
そこで増額設定を行うことによって、積立金額を増額することができるので年の途中からつみたて投資枠を始めたとしても年間の非課税投資枠を有効活用できます。
楽天証券のつみたて投資枠のデメリット
楽天証券のつみたて投資枠のデメリットを挙げるとすれば、他のネット証券と比べてポイント還元率が相対的に低いことです。
下記の表に主要ネット証券5社のクレカ積立と投資信託の保有によるポイント還元率をまとめました。
証券会社 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 | 松井証券 |
---|---|---|---|---|---|
クレカ積立 | 対応 三井住友カード |
対応 楽天カード |
対応 マネックスカード |
対応 au PAYカード |
非対応 |
クレカ積立 ポイント還元率 |
0.5~5.0% | 0.5%~1.0% | 1.1% | 1.0% | - |
投資信託保有時 ポイント還元率 (年率)* |
0.042% | - | 0.03% | 0.005% | - |
詳細 | SBI証券 ≫詳しく見る |
楽天証券 ≫詳しく見る |
マネックス証券 ≫詳しく見る |
auカブコム証券 ≫詳しく見る |
松井証券 ≫詳しく見る |
*ポイント還元率はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に投資を行った場合で算出【2024/3/26時点】
投資信託の保有時にもらえるポイントを比較すると、SBI証券、マネックス証券、auカブコム証券は投資信託の保有残高に応じてポイントがもらえるのに対し、楽天証券は投資信託の保有残高がある一定の基準に初めて到達した場合のみポイントがもらえる仕組みとなっています。
現時点では楽天証券のポイント還元率は他のネット証券に劣りますが、ポイント制度は各社変動する可能性があることにご注意ください。
・楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(0.017%)
・楽天・S&P500インデックス・ファンド(0.028%)
・楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド(0.033%)
・楽天・日経225インデックス・ファンド(0.053%)
・楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド(0.05%)
・楽天・SOXインデックス・ファンド(0.05%)
楽天証券のつみたて投資枠で投資すべきおすすめの銘柄
これから楽天証券でつみたて投資枠を始めようと考えている方の中には「どの投資信託を選んだらいいか分からない……」と悩んでいる人も多いと思います。
そこで楽天証券のつみたて投資枠で投資すべきおすすめの銘柄を厳選して5本紹介させていただきます。
信託報酬が最安クラスで純資産総額の規模も大きい人気のインデックスファンドを投資対象ごとに紹介させていただきますので、ぜひご参照ください。(参照:インデックスファンドとは)
1 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は日本を含む全世界の株式に分散投資ができるインデックスファンドです。
信託報酬も0.1133%と同カテゴリー内で最安クラスですし、純資産総額も非常に大きいです。
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | MSCI ACWI | 2兆8908億円 | 0.0578% |
2024/3/26時点
ベンチマークの「MSCI All Country World Index」は時価総額加重平均型の株価指数で、世界の株式およそ3,000銘柄に分散投資ができます。
長期の視点で見るとこれからも世界経済は成長していくことが予想されますので、日本と先進国、新興国を全て含めて分散投資がしたい方は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」をご活用ください。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
リターン | 35.21% | 19.47% | 17.40% |
標準偏差 | 11.70 | 13.73 | 16.21 |
シャープレシオ | 3.01 | 1.42 | 1.08 |
【参照:ミンカブ投信 日付:2024/2/29時点】
2 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
eMAXIS Slim先進国株式インデックスは日本を除く先進国の株式に幅広く分散投資ができるインデックスファンドです。
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | MSCIコクサイ | 6943億800万円 | 0.0989% |
2024/3/26時点
米国をはじめ、イギリスやカナダ、スイスなどの先進国22ヵ国に上場する大型・中型株約1300銘柄が投資対象になっています。
新興国には投資をせずに先進国株式だけに投資がしたい方は「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」がおすすめです。
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
リターン | 37.15% | 22.25% | 19.14% |
標準偏差 | 12.22 | 14.99 | 17.00 |
シャープレシオ | 3.04 | 1.49 | 1.13 |
【参照:ミンカブ投信 日付:2024/2/29時点】
3 eMAXIS Slim新興国株式インデックス
eMAXIS Slim新興国株式インデックスは中国や台湾、インド、韓国などの新興国24ヵ国に幅広く分散投資ができるインデックスファンドです。
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim新興国株式インデックス | MSCI Emerging Markets Index | 1458億1500万円 | 0.1518% |
2024/3/26時点
つみたて投資枠対象の新興国株式インデックスファンドの中でも信託報酬は最安クラスであり、純資産総額も十分大きいです。
新興国は人口の増加も著しく、これからの経済発展も期待できるため、新興国の経済成長に伴う恩恵を受けたいという方はぜひ「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」に投資してみてください。
eMAXIS Slim新興国株式インデックス | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
リターン | 18.86% | 3.75% | 7.63% |
標準偏差 | 10.68 | 12.26 | 17.56 |
シャープレシオ | 1.77 | 0.31 | 0.44 |
【参照:ミンカブ投信 日付:2024/2/29時点】
4 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はS&P500指数に連動する超低コストの投資信託です。
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500 | 4兆837億円 | 0.0937% |
2024/3/26時点
S&P500は米国を代表する主要企業500社で構成されており、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。(参照:S&P500とは)
S&P500に連動するインデックスファンドは多いですが、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は純資産総額が3兆円を超えており、多くの投資家から愛用されている人気のファンドです。
S&P500指数はこれまでも長期にわたって良好な運用成績を残してきましたし、今後も米国経済の成長に伴って株価の上昇が期待できるので、ぜひご活用ください。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
リターン | 42.56% | 24.94% | 21.44% |
標準偏差 | 12.92 | 15.89 | 17.02 |
シャープレシオ | 3.30 | 1.57 | 1.26 |
【参照:ミンカブ投信 日付:2024/2/29時点】
5 楽天・全米株式インデックス・ファンド
楽天・全米株式インデックス・ファンドは小型株まで含めて米国株式市場全体に幅広く分散投資ができる投資信託です。
ファンド名 | 連動指数 | 純資産総額 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
楽天・全米株式インデックス・ファンド | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | 1兆4368億円 | 0.132% |
2024/3/26時点
当ファンドはバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)への投資を通じてCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動する投資成果を目指しています。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスは米国株式市場の時価総額をほぼ100%カバーしている時価総額加重平均型の株価指数ですので、小型株まで含めて米国企業全体に投資がしたい方はぜひご活用ください。
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 1年 | 3年 | 5年 |
---|---|---|---|
リターン | 40.52% | 22.46% | 20.40% |
標準偏差 | 13.47 | 16.13 | 17.61 |
シャープレシオ | 3.01 | 1.39 | 1.16 |
【参照:ミンカブ投信 日付:2024/2/29時点】
楽天証券でつみたて投資枠をよりお得に活用する3つのポイント
楽天証券は楽天グループのサービスを組み合わせることでよりお得に活用することができます。
楽天証券でつみたて投資枠を始めるにあたって、ぜひ併せて設定しておきたいサービスを3つ紹介させていただきます。
1 楽天カードor楽天キャッシュ決済の設定をする
楽天証券でつみたて投資枠を始めるのであれば、楽天カードのクレカ積立もしくは楽天キャッシュ決済の設定を行っておきましょう。
これらの設定を行っておくと決済も非常に楽ですし、積立金額に応じて楽天ポイントが貯まるので非常にお得です。
楽天カードでクレカ積立を設定し、つみたて投資枠で年間60万円積立投資を行った場合、下記のポイントが貯まります。
カードの種類 | ポイント還元率 | 獲得ポイント |
---|---|---|
楽天カード | 0.5% | 3,000 |
楽天ゴールドカード | 0.75% | 4,500 |
楽天プレミアムカード | 1.0% | 6,000 |
楽天キャッシュ決済で投資信託の積立をする場合、楽天カードからのチャージで0.5%のポイントが還元されます。
2 マネーブリッジを活用する
楽天証券は楽天銀行の口座と連携することでよりお得かつ便利に活用することができます。
マネーブリッジと呼ばれるサービスで、➀楽天銀行の普通預金金利が0.10%になる、➁楽天証券と楽天銀行間の資金移動がスムーズになる、といったメリットがあります。
特に普通預金金利0.10%はメガバンクの普通預金金利の100倍と非常に魅力的ですので、活用しておきたいです。
楽天銀行の口座開設も費用はかかりませんし、マネーブリッジも無料で使えるサービスですので、興味がある方はぜひ併せて楽天銀行の口座開設もご検討ください。
3 ハッピープログラムを活用する
楽天証券での取引でポイントが貯まるように楽天銀行でハッピープログラムにエントリーしておきましょう。
ハッピープログラムにエントリーすることで、株式取引時に手数料100円につき1ポイント獲得できるようになりますし、投資信託の残高が一定の基準に達した際に楽天ポイントが付与されます。
また、楽天証券での取引が楽天銀行ハッピープログラムの取引件数にカウントされるので、楽天銀行の会員ステージアップにつながります。
楽天証券でのつみたて投資枠の始め方・買い方
では、実際に楽天証券でつみたて投資枠を始める設定方法を紹介させていただきます。
楽天証券でNISA口座を開設した方はログインをし、「商品」→「投資信託」→「投信スーパーサーチ」から投資したいファンドを探してください。
ここでは「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を例に紹介させていただきます。
下図のように銘柄の詳細画面の下に「積立設定」ボタンがありますので、そちらをクリックして「NISAつみたて投資枠」を選んでください。
続いて積立条件を入力する画面に切り替わりますので、毎月の積立金額を入力してください。
毎月の積立金額を入力し、目論見書の確認ができたら引落設定を行います。
楽天証券はクレカ積立の他にも楽天キャッシュ決済や証券口座からの引き落とし、その他金融機関からの引き落としが選べますので、ご自身にとって最適なものを選んでください。
最後に設定した内容を確認して取引暗証番号を入力できれば完了です。
楽天証券のつみたて投資枠に関するよくある質問
楽天証券もSBI証券もつみたて投資枠対象の取扱本数はどちらも充実しており、大きな差はありません。
ただし、ポイントサービスに関してはSBI証券に優位性があります。
SBI証券は投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる投信マイレージサービスがあるのに対し、楽天証券は投資信託の残高がある一定の基準に到達した際にポイントが貯まる仕組みになっています。
また、クレカ積立のポイント還元率はSBI証券は0.5%~5.0%であるのに対し、楽天証券は0.5~1.0%の還元率となります。
ポイントの制度が若干異なりますが、基本的にはご自身がよく利用するポイントに合ったネット証券をお選びいただければと思います。詳細:SBI証券と楽天証券のつみたて投資枠比較
楽天証券のクレカ積立に対応しているカードは複数ありますが、これから楽天証券でクレカ積立を設定するのであれば「楽天カード」がおすすめです。
楽天カードは年会費が無料でクレカ利用のポイント還元率も1%と高い人気のクレジットカードです。
楽天のサービスを利用するのであれば、持っておいて損しないカードですので、ぜひこの機会にご活用ください。
楽天証券ではNISAの月間積立設定件数のランキングが公表されています。
2024年2月のNISA月間積立設定件数の上位5ファンドがこちら。
- 楽天・NASDAQ100インデックス・ファンド
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- iFreeNEXT インド株インデックス
- eMAXIS インド株式インデックス
【関連】つみたて投資枠の利回りランキング
はい。NISA口座は1人1口座しか開設できませんが、年に1回金融機関を変更することが可能です。手順を簡単に紹介しておきます。
まずは変更前の金融機関でNISA口座の金融機関変更の手続きを行い、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を郵送してもらいます。
次に楽天証券にお申込み書類を請求します。この時点で楽天証券に口座開設しておく必要があります。
書類が到着したら、必要事項を記入し、変更前の金融機関で発行された「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」と本人確認書類を添付し、返送します。
この手続きが完了すれば、あとは楽天証券でNISA口座が開設するのを待っておけば大丈夫です。