証券口座を複数開設するべき? 使い分け方やおすすめの組み合わせを解説!

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現在では、数多くの証券会社があり、どこで口座を開設すればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

そんなときは、複数の証券会社で口座を開設するのもひとつの手です。

そこで今回は、証券口座を複数持つことのメリット・デメリット、目的別おすすめの証券会社を解説していきます。

複数口座開設のメリット・デメリット

複数口座開設のメリット

証券会社ごとの特徴をいいとこ取りできる!

証券会社は例えば、以下のようなそれぞれ異なった特徴を持っています。

  • 取引売買手数料が安い
  • 外国株の銘柄が豊富
  • オリジナルの銘柄検索ツールがある
  • FX、先物、CFD、単元未満株なども同時に扱っている
  • ポイント還元・利用サービスがある
  • そこで、複数の証券会社を使い分ければ、手数料の比較的抑えられるA社でデイトレードをする外国株の銘柄数が豊富なB社で外国株に投資する、というように、それぞれの長所を活かすことができます。

    IPO株の当選確率が上がる

    IPO株(新規公開株)は、各証券会社に割り当てられています。

    そのため複数の証券会社で口座を開設していれば、それぞれの口座でIPOに申し込みが可能なので、当選確率は確実に上がります。

    また、IPO株の抽選方法は、各証券会社で異なります。

  • 完全平等抽選(一人一票)
  • 申込資金量に応じた抽選(資金力に左右)
  • ポイント抽選
  • 自身の状況に合わせて抽選方法が有利になる証券口座を複数持っておくと、より当選確率を上げられます。

    IPOおすすめのネット証券を比較した記事もありますので、ぜひご参照ください。
    ※参考:
    【2022年版】IPOとは?|IPOおすすめネット証券を比較&ランキング!

     

    デメリット

    資金・リスク管理が煩雑になる。

    複数の口座を使うということは、

    ・それぞれの口座にいくら入金するか
    ・それぞれの口座でどの金融商品・銘柄に投資するか


    といったことを自分で考えて決め、管理しなければなりません。
    一つの口座のみを使って自分なりのルールを考える場合よりも、管理の難易度が上がってしまいます。

    確定申告が必要になる場合がある。

    例えば、証券口座(特定口座・源泉徴収あり)を一つだけ利用している場合は、自動で源泉徴収がおこなわれるので確定申告は必要ありません。

    また、複数の口座(特定口座・源泉徴収あり)を持っていて、それぞれで利益が出た場合も、口座ごとに適切に課税されるので問題ありません。

    しかし、複数の口座(特定口座・源泉徴収あり)を持っていて、利益が出た口座と、損失が出た口座、これらがそれぞれ生じてしまった場合、問題が生じます。

    この場合は利益の金額によっては税金の払い過ぎになるケースがあり、払い過ぎた税金を還付してもらうためには自分で確定申告(損益通算)をおこなう必要が出てきます。

    以上が、証券会社を複数持った場合の主なメリット・デメリットです。

    口座開設や口座の維持コストはどこも無料なので、コスト面のデメリットはありません。
    管理等で面倒が出てくる可能性があるものの、各証券会社のメリットを多く感じる場面の方が多いはずです。

    結局、証券口座を複数持つべき?

    これまでに複数口座開設のメリット・デメリットを見てきましたが、
    結論としては、証券口座を複数開設すべきかどうかは、ご自身が行いたい投資方法・戦略によって異なります。

    例えば、「米国株にも投資したい!」や、「IPO(新規公開株)にも投資したい!」という方は、複数の証券口座を開設することで、恩恵を多く受けることができると思います!

    それに対し、「まずは株式投資を始めてみたい!」や、「よくわからないけど勉強も踏まえてまずは口座を開設したい!」といった目的であれば、複数口座を開設する必要はないと思います。

    そのような場合は、多くの商品を取り扱っているSBI証券楽天証券のどちらかをメイン口座に据えて、目的別に応じて、足りない部分を補えるようにサブとしてそれ以外の口座をつくっていくのも一つの方法です。

    目的別おすすめ証券口座

    実際に、どんな組み合わせが考えられるのか具体例とともに見ていきたいと思います!

    おすすめの証券口座の組み合わせ1

    この組み合わせ例では、豊富な金融商品の取り扱いをしているSBI証券をメイン口座として据えて、外国株の取引用にマネックス証券と、デイトレード用にSBIネオトレードをサブ口座として利用することになります。

    多くの金融商品に投資をしたい方におすすめの組み合わせです!

    もう一つ例を見てみましょう!

    おすすめの証券口座の組み合わせ2

    この組み合わせ例では、つみたてNISAで資産運用しながら、ポイントをお得に貯められる楽天証券をメイン口座として据えて、学びながら投資をする用に日興フロッギーをサブ口座として使います。

    資産形成資産運用を考えてらっしゃる初心者の方におすすめの組み合わせです!

    その他、以下のような、自身の投資目的やニーズに適したものを選んで証券口座を組み合わせていきましょう!

    手数料を安く抑えたい場合

    よく短期売買(デイトレード)をされるかたは、現物取引や信用取引の売買手数料を少しでも抑えたいのではないでしょうか。

    そのような方には、各証券会社で、一日定額手数料制を活用されることをおすすめします!

    下表は、証券会社ごとの一日定額制の売買代金別手数料比較になります。

    売買代金別の手数料比較一覧 (現物・信用取引 1日定額制)
    証券会社名 現物・信用取引の手数料 (1日定額制)
    5万 10万 30万 50万 100万 300万 500万
    SBI証券SBI証券 0円 0円 0円 0円 0円 1718円(現物)
    1404円(信用)
    2598円(現物)
    2284円(信用)
    楽天証券楽天証券 0円 0円 0円 0円 0円 3300円 5500円
    auカブコム証券auカブコム 0円 0円 0円 0円 0円 3300円 5500円
    マネックス証券マネックス証券 550円 550円 550円 550円 550円 2750円 5500円
    松井証券松井証券 0円 0円 0円 0円 1100円 3300円 5500円
    GMOクリック証券GMOクリック 0円 0円 0円 0円 0円 1,691円(現物)
    1320円(信用)
    2,281円(現物)
    2200円(信用)
    SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)SBIネオトレード
    (旧ライブスター)
    0円 0円 0円 0円 0円 1540円(現物)
    0円(信用)
    2130円(現物)
    0円(信用)
    岡三オンライン証券岡三オンライン 0円 0円 0円 0円 0円 1980円(現物)
    1430円(信用)
    3080円(現物)
    2090円(信用)

    ご覧になってわかる通り、売買代金100万円まで手数料無料の証券会社が多数ありますので、これら証券会社の中から複数口座を作っていただいて、手数料無料の金額範囲で取引されることをおすすめします!
    ※関連記事
    ネット証券の手数料を比較&ランキング!株取引の手数料が一番安い証券会社はどこ?

    外国株に投資したい場合

    今では、世界中の有名大企業に投資が可能となってきました。

    外国株、とりわけ米国株に投資している方も多いのではないでしょうか。

    そのような外国株投資に興味を持ってらっしゃる方におすすめの証券会社を以下にまとめてみました!

    証券会社名 米国株 中国株 外国株
    NISA買付
    銘柄数 手数料 銘柄数 手数料
    SBI証券SBI証券 約5,100銘柄 約定金額の0.495%
    (最低0米ドル~最高22米ドル)
    1,323銘柄 約定代金の0.286%
    (最低51.7香港ドル~最高517香港ドル)
    楽天証券楽天証券 約4,900銘柄 約定金額の0.495%
    (最低0米ドル~最高22米ドル)
    1,196銘柄 約定代金の0.55%
    (最低550円~上限5,500円)
    マネックス証券マネックス証券 約5,000銘柄 約定金額の0.495%
    (最低0米ドル~最高22米ドル)
    2,575銘柄 約定代金の0.275%
    (最低49.5香港ドル~上限495香港ドル)
    DMM株(DMM.com証券)DMM株 約1,900銘柄 0円 - -
    auカブコム証券auカブコム 約1,000銘柄 約定金額の0.495%
    (最低0米ドル~最高22米ドル)
    - -
    松井証券松井証券 約500銘柄 約定金額の0.495%
    (最低0米ドル~最高22米ドル)
    - - -
    PayPay証券PayPay証券 約170銘柄 スプレッド方式
    基準価格の0.5~0.7%
    - - -

    ※調査日:2022年12月16日
    ※調査方法:公式サイトから各調査データを取得

    SBI証券楽天証券マネックス証券は、取扱銘柄数が豊富でとてもおすすめです。

    一方、取引回数が多い方には、手数料が無料のDMM株がおすすめです!

    また、PayPay証券では、1000円から、金額指定で購入可能となっています!

    取扱国数・銘柄数や、手数料NISAを利用できるかどうかなど、利用者によって外国株に投資する際に重視するポイントが違うと思います。

    ご自身のニーズに応じて、使いわけされるのをおすすめします!

    外国株取引におすすめの証券会社のランキングや、実際の米国株の買い方について詳しく開設した記事もございますので、ぜひご参照ください!
    ※参考
    米国株おすすめの証券会社を比較|外国株が買えるネット証券を手数料・取扱数でランキング!
    米国株(アメリカ株)の買い方から売り方は?初心者でも始められる米国株投資

    IPOを当てたい場合

    証券口座を複数開設して一番受ける恩恵は、IPOの当選確率が上がることと言っても過言ではありません。

    それぞれの証券会社から投票可能なので、証券口座数が多ければ多いほどお得です!

    IPOの取扱実績や抽選ルールを以下の表にまとめましたので、口座を開設する際にご参考ください。

    証券会社 SBI証券SBI証券 楽天証券楽天証券 auカブコム証券auカブコム マネックス証券マネックス証券 GMOクリック証券GMOクリック 松井証券松井証券 SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)ネオトレード 岡三オンライン岡三オンライン DMM株DMM株
    取扱実績
    (2022年)
    89社 65社 23社 61社 0社 54社 21社 39社 12社
    抽選ルール・
    配分比率
    1口1票
    抽選:60%
    チャレンジポイント:30
    SBI基準による配分:10%
    1口1票
    抽選:100%
    非公開 1人1票
    抽選:100%
    1人1票
    抽選:100%
    1人1票
    抽選:70%
    1人1票制 10%
    ステージ制 90%
    1人1票
    抽選:100%
    1人1票
    抽選:100%
    備考 外れても
    チャレンジポイント
    がもらえる制度あり
    - - 100%平等抽選
    取扱実績も◎
    - - - - -
    用語解説
    • 配分比率
      各社が引受けたIPO銘柄の配分をどのように振り分けるか。つまり「完全抽選」に◯%、お得意様に◯%、と言った風の分類方法
    • IPO抽選ルール
      ■ 1人1票・・・資金に関係なく、1申込のみ
      ■ 1口1票・・・応募の口数に応じて1票(資金が多ければ2,3票と申込が可能)

    ※調査方法:各証券会社 公式サイトからIPOに関するデータを取得

    ※参考記事:
    【2022年版】IPOとは?|IPOおすすめネット証券を比較&ランキング!

    証券会社ごとの便利なツールを使いたい場合

    どの証券会社でも、市況ニュースや四季報、決算情報なども同時に調べることのできる取引ツールを無料で提供してくれています。

    基本的には、各証券会社が提供している一つのツールで銘柄調査から、注文まで完結させることができます。

    最近では、スマホ証券のような、とてもシンプルで初心者にも取り扱いやすい取引ツール(スマホアプリ)を提供している証券会社も出てきました。

    ご自身の好みに合った取引ツールを見つけるためにも、複数の証券会社の口座を開いて実際に利用されることをおすすめします。

    証券会社が提供しているツールの比較、ランキングにした記事もございますので、ぜひご参照ください!
    ※参考
    株の取引ツール比較|ネット証券のトレードツールおすすめランキング
    株アプリおすすめランキング|ネット証券会社の株取引アプリを徹底比較!

    単元未満株(ミニ株)を買いたい、少額から投資したい場合

    日本株の場合、100株単位(単元株)での取引が基本なため、最低投資資金が数十万円から数百万円になってしまうことが多々ありました。

    しかし最近では、1株単位での取引が可能な、単元未満株(ミニ株)サービスが増えてきています!

    ネット証券の単元未満株サービスを比較したものが下表になります!

    証券会社
    ミニ株名
    1注文の約定代金 購入できる
    銘柄
    特徴
    5,000円 10,000円 30,000円 50,000円
    SBI証券S株 買:0円
    売:55円
    買:0円
    売:55円
    買:0円
    売:165円
    買:0円
    売:275円
    東証 -
    auカブコム証券プチ株 52円 55円 165円 275円 東証
    名証
    積立も可能
    (手数料無料)
    マネックス証券ワン株 買:0円
    売:52円
    買:0円
    売:55円
    買:0円
    売:165円
    買:0円
    売:275円
    東証
    名証
    「ferci(フェルシー)」
    投資SNS×ミニ株投資のスマホアプリ
    岡三オンライン(岡三証券)単元未満株 220円 220円 330円 660円 東証
    名証
    -
    SMBC日興証券の日興フロッギー(Froggy)キンカブ スプレッド方式
    100万円以下 / 買:0% 売:0.5%
    100万円超 / 買:1.0% 売:1.0%
    東証 記事を読んで株が買える
    PayPay証券PayPay証券 スプレッド方式
    日本株 / 基準価格の0.5~1.0%
    米国株 / 基準価格の0.5~0.7%
    日本株 約170銘柄
    米国株 約170銘柄
    1000円以上から、
    金額指定で株が買える

    ※調査日:2022年12月16日
    ※調査方法:公式サイトから各調査データを取得

    スマホでの取引に特化したサービス設計がされている、スマホ証券に少額投資向けのサービスが多いことがわかると思います。

    スマホひとつで口座開設も完結しますので、ぜひともサブ口座として開設してみてください!
    ※参考記事:
    株初心者におすすめの少額投資|少ない資金で投資を始めるには?ミニ株や積立投資を解説!
    ミニ株とは?|ミニ株(単元未満株)取引おすすめの証券会社を比較

    ポイントを貯めたい、使いたい場合

    Tポイント / Pontaポイント / dポイントなど何気なく溜まっているポイントがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    このポイントを、現金と同じものとして扱い、実際に株式を購入するサービス(ポイント投資)も最近では充実してきてます!

    実際のお金ではなく、あくまでポイントを使っての投資ですので、投資した結果、損失を出してしまったとしても、減るのはポイントなので安心です。

    上記ポイント以外のポイントサービスを含めた、ポイント投資で取扱いが可能な証券会社をまとめてみました。

    投資に使える
    ポイント
    証券会社・
    暗号資産取引所
    楽天証券 SBI証券
    bitFlyer
    日興フロッギー
    (SMBC日興証券)
    SBI証券
    auカブコム証券
    SBI証券
    松井証券
    ポイントで
    投資できるもの
    ・約2,700本の投資信託
    ・約4,000銘柄の国内株
    ・約2,600本の投資信託(SBI証券)
    ・Bitcoin(ビットコイン)との交換(bitFlyer)
    ・約3,700銘柄の国内株 ・約1,400本の投資信託(auカブコム証券)
    ・約2,600本の投資信託(SBI証券)
    ・3本の投資信託

    ※調査日:2022年12月16日
    ※調査方法:公式サイトから各調査データを取得

    普段貯めているだけで、眠ってしまっているポイントがもしあれば、対象の証券口座を開設して、お得に投資をしましょう!

    ※参考記事:
    おすすめのポイント投資比較!|”現金を使わずに”投資を始めよう!

    複数口座開設に関するQ&A

    NISA口座は複数証券会社で作ることができますか?

    NISA口座は、1人につき1口座しか持つことができません。

    複数の金融機関でNISA口座の開設を申し込んでしまった場合、最初に開設された金融機関のNISA口座以外は、税務署から開設の確認が得られません。

    同時に2つのNISA口座を持つことはできませんが、NISA口座は1年毎に開設する金融機関を変更できます。

    証券口座を複数持つ場合,確定申告・損益通算はどうなりますか?

    源泉徴収ありの特定口座一つのみで取引した場合、証券会社が年間の損益を計算し、トータルの利益に対する税金の計算、源泉徴収、納税まで行ってくれます。

    この一連の手続きは各証券会社の特定口座内のみで行われるため、複数の口座間で自動的に損益通算されることはありません。

    例えば、A社の特定口座で損失が出てB社の特定口座で利益が出ている場合、B社の利益とA社の損失を損益通算するためには、自身で確定申告を行う必要があります。

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