米国株式市場の株価は、建国当初から右肩上がりの成長を続けており、米国株への投資を行いたいと考えている人は多いのではないでしょうか?
一方で、どうやってはじめたらいいのか分からない人が多かったり、口座を別で作る必要があったり、日本円から米ドルへの両替が面倒と思う人も多いようです。
今回は、米国株の取引を両替の手間なく、なおかつ資金効率が良いCFDで取引する方法をお伝えします。
CFDとはどんな投資手法なのかおさらいしたい方は「CFD取引とは?メリット/デメリットや取引方法までわかりやすく解説をチェックしてみてください。CFDの基本を身につけることができます!
1. 米国株を簡単に取引する方法
米国株を取引するには、一般的に証券会社で米国株の口座を開設し、資金を移動させ、米ドルに両替を行う必要があります。(※日本円建てで取引を行う)
また、基本的に米国株は信用取引ができないために、アクティブな日本株投資家は資金効率を気にして米国株の投資を行わないという人もいます。
そんな両方の悩みを解決できるのがCFDの米国株取引です。
- 両替をする必要がないため、為替差損が発生しない
- 最大5倍のレバレッジを活用できる
- 主要銘柄の他、中小型銘柄の取引が可能な証券会社も
- 同じ口座で日経平均株価やNYダウ等の株価指数の他、商品や中国株などの取引も可能
CFDでの取引というと、銘柄数が少ない印象があるのではないでしょうか。
米国株のCFDを提供している主な証券会社は、IG証券とGMOクリック証券があります。
GMOクリック証券で取引可能な米国株は60銘柄程度です。
しかしIG証券では、日本および海外22か国の個別株式を約1万2000銘柄以上も取引可能となっています。
どの程度の銘柄がカバーされているのか調べてみたところ、6900ほどある米国株のなかで、※時価総額上位から4400銘柄ほどはカバーされていることが確認できました。(※時価総額順にランダムで検索し確認)
国内のネット証券大手のSBI証券では、3500銘柄ほどの米国株の取り扱いがあります。つまり、IG証券のCFDを利用した方が、圧倒的に多くの銘柄を取引できることになります。
そのため、多くの銘柄を取引しようとすると、IG証券を利用した方が良いということになるのです。
2. 現物株式と株式CFDの違い
CFDは便利ですが、通常の株式取引と比べると取引単位や手数料などで違いがあります。
金融商品を良く知ったうえで、自身の取引スタイルや方針に合った選択をした方が良いでしょう。
大手ネット証券のSBI証券とIG証券の株式CFDを比較してみましょう。
▼現物米国株式と株式CFDの比較表
項目 | 米国株式(SBI証券) | 1※株式CFD(IG証券) |
---|---|---|
単元株 | 1株 | 1株 |
信用取引の期限 | 半年(制度信用) | なし |
レバレッジ | 無し | 5倍 |
取引手数料 | 約定代金の0.495%、上限22ドル | 2.20セント/1株、最低16.5ドル |
スプレッド | 発生 | あり |
金利 | 無し | 2※あり |
配当金 | あり | あり |
銘柄数 | 約3500銘柄 | 4000銘柄以上 |
※1株式CFDはIG証券
※2当該国の指標金利の株式CFDの売りポジションを保有時には、原則としてファンディングコストを受け取る。買いポジションの保有時には支払いとなります。また、売りポジションを保有している場合、借株コストが発生します。
単元株は、CFDの方が大きく有利であることは、先述の通りです。
重要な取引手数料を見てみると、金額が基準のSBI証券と株数が基準のIG証券となっています。
そのため、どの銘柄を売買するかで手数料はどちらの証券会社が有利になるか関わってくるのです。
また、株式CFDの場合はスプレッド(売りと買いの差額)が発生しています。
ただし、これは呼値程度となっており、アップルでは0.08ドル(8セント)程度となっています。
出所:IG証券取引画面
CFDには板がないため、流動性を気にする必要はなく、大口取引に有利といえるかもしれません。
- 小額取引:株式CFDの方が有利
- レバレッジ:株式CFDの方が高い
- 手数料:銘柄次第
- 大口取引:株式CFDの方が有利な場合がある
- 銘柄数:株式CFDの方が多い
このことから、手数料を気にする場合は、自身が取引する銘柄次第で現物取引かCFDの使い分けをした方がいいです。
資金効率良くレバレッジ取引を利用したり、数多くの銘柄を取引するのであれば、株式CFDが良いのではないでしょうか。
3. 株式CFDを活用した米国株の取引例
それでは、米国株をCFDで取引した場合の例を紹介します。
レバレッジが5倍まで効かせられることに加えて、空売りを行うこともできるため、取引機会は多くなるでしょう。
・基準金利:2.5%
・ドル円価格:100円
アップル(AAPL)
コロナショックで下落した後に、大規模な金融緩和で反発しました。
買い:80ドル
売り:120ドル
売買差益:40ドル
期間:2020/6/1~2020/8/21
手数料:1650円 基準金利手数料:4380円
利益:(120ドル - 80ドル)× 100株 - (手数料:1650円+4380円)= 79万3970円
アマゾン(AMZN)
コロナショックで下落した後に、巣ごもり需要でECサイトが好調でした。
買い:200ドル
売り:300ドル
売買差益:100ドル
期間:2020/4/7~2020/7/6
手数料:1650円 基準金利手数料:8082円
利益:(300ドル - 200ドル)× 100株 - (手数料:1650円+4382円)= 99万3968円
テスラ(TSLA)
米国大統領選挙でバイデン氏の勝利が濃厚となり、大きく上昇しました。
買い:420ドル
売り:850ドル
売買差益:430ドル
期間:2020/11/16~2021/1/27
手数料:1650円 基準金利手数料:17260円
利益:(850ドル - 420ドル)× 100株 - (手数料:1650円+17260円)= 428万1090円
マイクロストラテジー(MSTR)
ビットコインを大量に購入したソフトウェア企業。ビットコインの上昇で株価は急騰しました。
買い:225ドル
売り:1100ドル
売買差益:875ドル
期間:2020/11/24~2021/2/10
手数料:1650円 基準金利手数料:11712円
利益:(1100ドル - 225ドル)× 100株 - (手数料:1650円+11712円)= 873万6638円
ゲームストップ(GME)
掲示板で個人投資家が結託し空売りを締め上げる相場へ。その後は高値から10分の1に下落しました。
空売り:380ドル
買戻し:45ドル
売買差益:335ドル
期間:2021/1/29~2021/2/10
手数料:1650円 基準金利手数料:2602円(受け取り)
利益:(385ドル - 45ドル)× 100株 - 手数料:1650円 + 金利:2602円= 335万952円
※チャートの出所は全てIG証券
※利益額に関して、手数料及びファンディングコストを加味し計算しているものの、実際には若干の誤差があります。
※最新の情報に関しては各社取引画面などでご確認ください。
いかがでしたでしょうか。
CFDを利用することで、必要証拠金が安くなり大きな利益を得ることが可能となります。
もちろん、思惑とは逆に動いた場合に損をするリスクはありますが、その場合も現物取引蚤の場合と違い、空売りを行うことで新たな売買戦略を取ることができます。
4. 米国株CFDを取引できる証券会社
米国株のCFD取引でおすすめしたい証券会社は、IG証券とGMOクリック証券のふたつです。
取り扱い銘柄数が圧倒的に多いIG証券。
主要銘柄のみですが、日本株口座との資金振替がリアルタイムで可能なGMOクリック証券。
ご自身の都合の良い証券会社を使い分けてみてはいかがでしょうか。
4000銘柄以上の米国株に投資できるIG証券
出所:IG証券
株式CFDが可能で、なおかつ数多くの日本株を取り扱っているIG証券を紹介します。
IG証券は、1974年に設立されたイギリスのロンドンに本拠地を持ち、日本を含む15カ国にオフィスを持つグローバル金融企業です。ロンドン証券取引所に上場しており、全世界で23万人以上が利用。世界No.1のCFDカンパニー※です。
※IGグループの財務情報よりグローバル大手CFD各社公表の財務データを比較(2020年6月時点、FXを除いた収益ベース)
- 取引可能な銘柄数は圧倒的に多い17000種類以上
- 株式CFDで、12000以上の日本株・外国株を1株単位から取引可能
- 主要米国株式60銘柄は、時間外取引も可能
- 無料オンラインセミナーなどの学習コンテンツが豊富
取引端末も、PC及びスマートフォンはもちろん、タブレット端末も利用可能となっています。
出所:IG証券
株式CFDだけでなく、FXから株価指数、商品、オプションまでほぼすべての金融商品が取り揃えられています。
IG証券を利用することで、今まで取引が難しかった銘柄への投資も可能となり、幅広い商品を取り扱っていることから、新しい投資の世界が広がるかもしれません。
もしかしたら、それがあなたの投資パフォーマンスを向上させることにつながるかもしれません。
日本株、FXとの併用が可能なGMOクリック証券
出所:GMOクリック証券CFD
国内のCFDシェアの6割以上を占めているのが、GMOクリック証券です。
高機能で使いやすいPCツールとスマホアプリに加えて、サポート体制も24時間と安心です。
出所:GMOクリック証券CFD
取り扱い銘柄も、主要な株価指数と商品はもちろん、主要な米国・中国株からVIXや不動産REITまで取引が可能です。
- 世界中の主要な金融商品、株式の取引が可能
- 国内シェアトップの実力!
- 証券やFX口座からの即時資金移動が可能
- スマホアプリとPC取引ツールが使いやすい
GMOクリック証券のCFDでは、30種類以上の株価指数(ETFを含む)の他に、原油や金、天然ガスなどの商品の他、VIX指数などのデリバティブ商品やテスラやアップル、アマゾンといった主要な米国株など※133の銘柄の取引を行うことが可能となっています。
※2021年3月7日時点
GMOクリック証券を持っていれば、口座開設は最短1分程度で完了!当日から取引を行うことが可能です。資金移動も数十秒で可能なため、当日中にCFD取引を行うことが可能となります。
この場合、面倒な書類の受け取りも不要となります。
②規定規約への同意や確認書の確認
③申し込み完了
④資金移動(数十秒程度)
⑤CFD取引開始
口座開設はスマートフォンからの可能で、口座を持っていない人でも最短2営業日で取引を行うことが可能となっています。
出所:GMOクリック証券CFD
※最短での取引開始には「スマホでスピード本人確認」により本人確認書類等を提出する必要があります。
※土日祝日・年末年始の申込みや時間帯、審査状況等によっては、最短日数よりも時間を要する場合があります。
国内のCFD取引で圧倒的シェアを誇るGMOクリック証券で取引を始めてみてはいかがでしょうか。