2020年最大のニュースといえば新型コロナウイルスによるパンデミックでしょう。株でも暴落や暴騰が起きたため、「コロナショック」という名前までつけられました。
日本でも日経平均株価やTOPIXなどが暴落したため、投資家の中にもその影響を受けた方はとても多いと思います。
現在、日本で最も投資されている投資商品は個別株であり、今も昔も株は投資の王道です。そのような状況下、個別株に投資している大多数の投資家にとってコロナショックは決して良いニュースではなかったはずです。
しかし、こうした相場の大変動は投資法によってチャンスにもなり得ます。
「投資=株」というイメージをお持ちの方にとって、株以外の投資方法がわからないということもあるでしょう。そんな方々に知っていただきたいのが、CFDです。
CFDは株価指数や商品、米国個別株まで、世界中のさまざまな投資商品に投資ができます。
さらに売り買いどちらからも入れたり、株取引が休場となる日本の祝日にも取引が可能、さらに銘柄にはよるものの、平日ほぼ24時間取引できたりと、相場の大きな変動の際も状況に応じた戦略が実現できるのです。
CFDとはどんな商品か、メリットや注意点、実際にCFD取引の事例などを解説したうえで、最後には投資家の方々が気になるであろうこれからのマーケットイベントとそれを受けたCFD戦略をご紹介します。
1. CFDってなに?
最初にCFDってなに?という基本を丁寧に解説します。
CFDのことを全く知らなくても、これを読めば基本をマスターできます。
1-1.CFDって難しそうと思っている方へ
CFDとは差金決済取引とも呼ばれ、金融商品の現物を介することなく売買を可能にする仕組みのことです。
株の現物取引であれば証券取引所に売買注文を出して株式の取引を行います。しかし、CFDの場合は、現物の株などがやり取りされることはなく、かつ売買価格の差が損益となります。
1-2.株式投資との違い
一般的に私たちが株式投資と呼んでいるのは、株の現物取引や信用取引のことです。
証券取引所で売買されている株という現物が存在しているため、この点がCFDとの大きな違いです。現物取引ではありませんので、株主優待がもらえるということもありません。
また、株の現物取引とは違い、CFDはレバレッジ取引が可能です。これもCFDの注目度が高くなっている理由のひとつです。
1-3.CFDのポイント
CFDには多くの特長があります。まずはGMOクリック証券のCFD5つのポイントをみていきましょう。
上記の他、特筆すべきポイントは以下です。
売りからでもエントリー可能
CFDが持つ大きなメリットのひとつが、買いと売りの両方からエントリーできることで、どちらの場合も手数料が無料(スプレッドあり)です。
制度信用取引の信用期日ような期限もないため、中長期的な下落を予想している場合もCFDなら自身の投資戦略を忠実に反映することができます。
2.GMOクリック証券のCFDで取引できる銘柄
CFD口座の中でも投資家からの評価が高く、店頭CFD取引金額シェア国内No.1(※)のGMOクリック証券のCFD。それでは同社のCFD口座ではどんな銘柄が取引できるのでしょうか。
(※)店頭証券CFD取引金額シェアは、日本証券業協会統計情報よりGMOクリック証券調べ(2019年1月~2020年3月)。集計の対象となる証券CFDは、個別株・株価指数先物・債券・その他有価証券となります。 店頭商品CFD取引金額シェアは、日本商品先物取引協会統計情報よりGMOクリック証券調べ (2019年1月~2020年5月)。集計の対象となる商品CFDは、エネルギー、貴金属、農産物となります。2-1.世界中の株価指数
日本や米国、ヨーロッパ、中国、インドなど世界の主要市場の株価指数に投資できます。
「日本225」は日経225先物、「米国30」はNYダウ平均先物を参照原資産としている株価指数の銘柄です。これらは株式投資家の方にも馴染みがあるのではないでしょうか。
2-2.米国株
CFD銘柄として、米国株の個別銘柄も取り扱っています。GAFMAと呼ばれるITの巨人をはじめ、依然として強さを見せる米国の主要銘柄への個別投資が可能です。
また、これとは別の方法としてGAFMAなどのハイテク銘柄が上場しているナスダック市場全体に投資をしたければ、「米国NQ100」という株価指数CFDがあります。
このように個別株と株価指数を同じような感覚で売買できるため、目的に応じて簡単に使い分けられるのもCFDの魅力です。
2-3.資源・商品
コロナショックでは資源、商品の相場にも大きな動きがありました。その中でも原油と金はそれぞれ両極端の動きを見せたため、これらの商品に初めて関心を抱いた投資家の方々も多いのではないでしょうか。
GMOクリック証券のCFDには原油や金スポットといった銘柄があるため、これらを売買するだけで原油価格や金価格の変動を投資チャンスに反映することができます。
CFDは上記のようにさまざまな銘柄に、時間やタイミングを気にすることなく取引することができます。
しかし取引方法や相場の大きな変動によっては証拠金以上の損失が出る可能性もあります。どのような取引であっても資金管理に注意することは大切です。
3.CFDの取引方法は3ステップで完結
ここまでCFDを説明してきましたが、実際にどのように取引するのかご覧いただきたいと思います。GMOクリック証券のCFDで人気の高い日本の株価指数と原油を例にご紹介します。取引は3ステップで完了します。
日本225を取引してみよう
「日本225」はGMOクリック証券の銘柄で、日経225先物を参照原資産とした株価指数の銘柄です。ここでは買い注文をしてみます。
①CFD口座画面上部にある商品ジャンルの中から「指数・商品」を選択します。
②検索窓に「日本225」と入力するか、銘柄一覧の中にある「日本225」をクリックしてもOKです。
③画面右側にある売買操作パネルで、希望する注文内容を設定します。ここでは「買」を選択し、成行や指値の設定をします。
確認画面で内容を確認して「注文確定」をクリックして完了です。
原油を取引してみよう
WTI原油先物が史上初のマイナス価格になったことでも話題になった原油先物を、これと連動するCFD銘柄である「原油」を取引してみましょう。原油安を見込んで、ここでは売りを入れてみたいと思います。
①CFD口座画面上部にある商品ジャンルの中から「指数・商品」を選択します。
②検索窓に「原油」と入力するか、銘柄一覧の中にある「原油」をクリックしてもOKです。
③画面右側にある売買操作パネルで、希望する注文内容を設定します。ここでは「売」を選択し、成行や指値の設定をします。
確認画面で内容を確認して「注文確定」をクリックして完了です。
4.コロナショックでCFDをしていたら・・・?
コロナショックでは大きな相場の変動があったため、世界のあらゆるものに投資できるCFDには多くの取引チャンスがありました。
そしてここでは、コロナショック時の米国30の動きを紹介します。
コロナショックで急落と急騰を繰り返した米国30
現物株投資家であっても、連動性の高い米国株の動向をチェックしている方はいるかと思います。NYダウ先物はその中でも知名度が高いおなじみの指数です。GMOクリック証券のCFDには「米国30」という、NYダウ先物を参照原資産とする派生商品の銘柄があります。つまり、NYダウ先物の動きに連動する指数を取引することができるのです。
NYダウは2月の下旬から急落を始め、3月の下旬に底を付けた後は上昇を続けました。下落時は典型的なショック相場でしたが、米国の大統領や金融当局が大規模な経済対策を打ち出したことによって1,000ドル規模の急騰をするなど、下落トレンド中も乱高下の展開でした。
2020年1月~6月チャート/米国30・日足(GMOクリック証券はっちゅう君CFDより)
過去の大統領選挙の値動きから、どのようなチャンスがあるのか確認しておきましょう。
黒人が米国の大統領になるという歴史的な選挙でした。同時に、サブプライム・ショック、リーマン・ショック直後の政権交代ということもあり、非常に厳しい経済状況下での舵取りを求められることとなりました。
~オバマ政権による米国30の動き~
政権交代後に下落に転じたものの、3月には反発。その後は、大規模な量的緩和により右肩上がりの上昇が続くことになりました。100年に一度の金融危機でも、リーマン・ブラザーズが破綻してからわずか半年で底を打つことになったのです。
なお、2012年の大統領では危なげなく再選を果たしました。長期政権になったことから、米国30は1万2700ドルから1万8000ドルまで40%もの上昇となりました。
大波乱となった2016年の米大統領選挙。事前予想では民主党クリントン氏が優勢だったものの、蓋を開けてみるとトランプ氏が当選に。当初は、トランプ氏が大統領になると経済の悪化が予想されていたものの、演説では大規模なインフラ投資や減税を行うと宣言しました。
~トランプ政権による米国30の動き~
大統領選挙当日は、暴落から始まりました。しかし、トランプ大統領の演説では経済を加速させる期待が高まり一転して大幅上昇。その後は右肩上がりの相場が続き、17000ドル台から3月には21000ドル台まで20%以上も上昇に転じることとなりました。
2016年の米大統領選挙では、日本市場と海外市場では全く異なった値動きとなりました。ほぼ24時間あらゆる金融市場へアクセスできるCFDであれば、急な相場変動であっても、エントリーが可能で、個別株のヘッジ取引を行うこともできるのです。
CFDでは売りと買いを同条件でトレードできるため、急落後、急騰した米国30は売り・買い両方で投資チャンスがあったと言えます。逆の取引をしていた場合は損失が出ていた可能性もあるため、どんな投資チャンスであっても資金管理はきちんと行う必要があります。
5.まとめ
記事中でもご紹介したように、大変動の起こる相場でさまざまな戦略を持てるのは、CFDの強みです。
すでに多くの投資家が始めていますが、その魅力や投資チャンスの多さから、これからも投資家からの注目度はより高くなっていくでしょう。
まずはデモ口座で、その世界を体感してみてはいかがでしょうか。
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