
スワップポイントがマイナスになる理由

↑はGMO外貨が提供している米ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/円(EUR/JPY)のスワップポイントです。
FXでは必ず一つの通貨ペアに対して買った場合に付く「買いスワップ」と売った場合に付く「売りスワップ」があります。 ※上図の赤枠は買いスワップ、青枠は売りスワップを示しています。
ちなみに上図を見て頂くとわかりますが買いスワップでは必ずプラス、売りスワップでは必ずマイナス、になるわけでは無く通貨ペアによって違います。
FXのスワップ運用を考えている方にとってはマイナススワップになる状況は死活問題ですよね? ここではスワップポイントがマイナスになる理由・仕組みを説明します。
スワップ運用におすすめのFX会社も知りたい方は「最新スワップポイント一覧・比較」も合わせてチェックしてみましょう。
なぜスワップポイントが発生するのか?
マイナスポイントが発生する理由の説明の前にそもそも論として「スワップポイントが発生する仕組み」から説明したいと思います。
仮にFX取引で米ドル円を買った場合、以下のようなイメージになります。(わかりやすいように「銀行に...」と言う書き方をします。)
(1) 日本の銀行に預けている円を売る
(2) 米ドルを買い、アメリカの銀行に預ける
その時のスワップポイントは(2) - (1)、
「アメリカの銀行金利 - 日本の銀行金利」
と言うことになります。
米ドル円を売る時は全く逆で(1) - (2)、
「日本の銀行金利 - アメリカの銀行金利」
になります。
現在、日本円の金利はほとんど0% (政策金利:0.00%~0.10%) ですので、他国通貨を買った場合はスワップポイントを貰えるのですが、政策金利:0.00%のユーロや政策金利がマイナスのスイスフランなどを買うとスワップポイントを支払う必要が出てくるのです。
以上がスワップポイントがマイナスになる基本的な考え方です。
買っても売ってもマイナススワップになるのは何故?
上記の話で基本的な部分はご理解いただけたかと思いますが、一部の方は逆に混乱してしまったかもしれません。その一部の方と言うのは「FX会社のスワップカレンダーで買っても売ってもマイナススワップになっている通貨」を見たことがある方です。
通貨ペアの対象となっている金利差でスワップが発生するのであれば、買いポジションでも売りポジションでも金利がマイナスと言うのはおかしな話ですよね?
まあ答えは簡単、「FX会社の利益になっています」
、、、と乱暴な書き方をしてしまいましたが、全てが利益と言うわけでは無くカバー先への支払い時などでFX会社にコストが掛かるのでそこに利用していると言う事です。
⇒ ※参考:カバー先とは?
これはFX会社によって大きな差がありますので注意が必要です。
マイナススワップのリスクが少ないオススメ業者は?
最後にマイナススワップのリスクが少ない業者を紹介したいと思います。
売り注文時のマイナススワップが安いオススメ1社
「スワップでの損失をできる限り抑えたい」と言う方には買いスワップと売りスワップの差が少ない業者がオススメです。買いスワップが100円なら売りスワップも100円なのが公平ですよね。
当サイトのご紹介する業者で「買いスワップ=売りスワップに近い業者」はみんなのFX(トレイダーズ証券)です。
【参考:みんなのFXのスワップポイント】
※2022年8月15日時点
- 通貨ペア: 買いスワップ/売りスワップ
- 米ドル円: +79円/▲79円
- ユーロ円: +11円/▲11円
- 豪ドル円: +61円/▲61円
- NZドル円: +43円/▲43円
- 南アフリカランド円: +160円/▲160円
FXは株と違って買い注文も売り注文も重要な戦略です。スプレッドもFX業界内で指折りの安さで有名な会社ですので、売り注文を得意とされている方にとって、みんなのFXはオススメの1社です。
⇒ 参考:FXの売りから入る(新規売建)とは?
スワップポイントのマイナスに関するQ&A

スワップポイントがマイナスなった場合の確定申告はどうなるのですか?
通常の損失と同じく、為替差益または他の通貨のスワップ益と相殺できます。
もし損失が利益より上回った場合は確定申告をすることで翌年から3年間、損失繰越もできます。つまり今年の損失は3年後までの利益と相殺できると言うことです。
確定申告は忘れずにやっておきましょう!
※参考:確定申告のQ&A
スワップポイントがマイナスになった場合の対処法を教えて下さい
マイナスのスワップポイントが発生したものをトレーダー単位で止めることはできません。できるとすれば予防策として「マイナススワップが発生する通貨ペアを取引しない」と言う方法ぐらいです。
スワップポイントがマイナスになる取引は主に以下の3つです。
- 「金利の高い通貨 / 金利の低い通貨(例:トルコリラ/円)」の売り注文
- 「金利の低い通貨 / 金利の高い通貨(例:ユーロ/豪ドル)」の買い注文
- 「金利が低い通貨 / 金利が低い通貨(例:スイスフラン/円)」の買い&売り注文
このような通貨ペアと注文の組み合わせを避けるとマイナススワップが発生しにくくなります。ただ投資の選択肢が減るので、個人的にこのやり方はあまりオススメはしません・・