
仮想通貨を始めようと思って、試しに周りの友人・家族に話してみると大体こういった返答がくると思います。
以前と比較すれば知名度が上がったものの、やはり仮想通貨には「怪しい・危ない」というイメージがありますよね。
その一方で、ビットコインやイーサリアムなどメジャーな仮想通貨が値上がりしているのを見て「少額でも投資しておけば将来大きな儲けになるのでは?」と夢を膨らませた経験がある人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、仮想通貨はなぜやめとけと言われるのか、そして本当に仮想通貨はおすすめしない投資先なのかを徹底解説します。
やめておいた方が良い人、向いている人の特徴も紹介しているので、自分の性格や目的と照併せながら読み進めてみましょう。
仮想通貨はやめとけと言われる5つの理由
「仮想通貨はやめとけ」と言われるのには、しっかりとした5つの理由があります。
- 仮想通貨=ギャンブルだと思われているから
- そもそも仮想通貨が何かよく分かっていない人が多いから
- ボラティリティ(変動率)が高いから
- 仮想通貨は総合課税扱いで最大税率が55%だから
- 取引所がハッキングの被害に遭う可能性があるから
ここで一つ覚えておいて欲しいことがあります。それは「やめとけと言われる理由=おすすめできない」という訳ではありません。
どの理由も一理ありますが、そんな状況でも王道の仮想通貨トレードで利益を得ているトレーダーも多くいます。
SBI VCトレード(旧TAOTAO)の統計データによれば、約56%の口座で利益が出ているとのこと。(2021年時点のデータ)
大切なのは「自分の性格・目的に合っているか」を考えることです。その点を踏まえてそれぞれの理由について確認していきましょう。
1 仮想通貨=ギャンブルだと思われているから
仮想通貨で失敗して多額に金額を失ってしまったという話も珍しくないことから「仮想通貨=ギャンブル」だと思っている方も多いのではないでしょうか?
たしかに数秒後、数分後の値動きの予測はプロでも難しく「ギャンブル」に近い印象を与えるかもしれません。
しかし、仮想通貨取引が完全なギャンブルかと言われれば、それは違います。
ポイントは「短期になればなるほどギャンブル性(投機性)」が高まるという点。逆にいえば、中長期投資であれば「ギャンブル性は減少」します。
実際、仮想通貨の代表格「ビットコイン」にはストックフローモデルという長期の価格予想がされており、長期目線では価格上昇が見込まれています。
関連:ビットコインが将来1000万円に?ストックフローモデルについてわかりやすく解説
仮想通貨=ギャンブルではなく「仮想通貨の短期売買=ギャンブル性が高い」と覚えておきましょう。

もし、仮想通貨投資を始めるのであれば「仮想通貨積立」がリスクも抑えられ、少額からできるのでおすすめですよ。
2 そもそも仮想通貨が何かよく分かっていない人が多いから
仮想通貨はまだまだ投資先としての信頼性が高いとはいえず、仮想通貨がどんなものか理解している人が少ないのが現状です。
もし、あなたの友人がよくわからない投資先に投資しようとしていたらどうでしょうか?きっと「やめときなよ」といったニュアンスのアドバイスをすると思います。
この構図を仮想通貨に当てはめてみると「やめとけ」と言われる理由もわかるのではないでしょうか。つまり、仮想通貨についてよくわからない人が多いからこそ「やめとけ」という否定的な意見が多くなっているのです。
「でも周りの人が止めるならやめたほうがいいんじゃ」と思う方は、まずは自分が仮想通貨について理解したうえで「やる/やらない」の判断をしてみましょう。
3 ボラティリティ(変動率)が高いから
仮想通貨は株式やFX(為替取引)と比較してボラティリティが大きいとされています。ボラティリティとは、値動きの大きさだと思ってください。
- ボラティリティ大→値動きが大きい→大きく稼ぎやすく、大きく損失も出しやすい
- ボラティリティ小→値動きが小さい→小さく稼ぎやすく、損失も小さく収まる
ボラティリティが高いと短期で大きく稼げる可能性がありますが、その分「大きな損失」にもなりかねません。
こうした仮想通貨の特徴から「仮想通貨はやめとけ」と言われています。具体的には、短期で大きなリスクを負いたくない人には仮想通貨は向いていません。
堅実派の人は仮想通貨ではなく「株式投資」や「投資信託運用」を考えてみましょう。もしくはメインは株式、少額を仮想通貨に分散投資する方法も「アリ」ですね。
4 仮想通貨は総合課税扱いで最大税率が55%だから
株式やFXなどが、利益の20.315%の一率課税なのに対し、仮想通貨は給与所得などと合算され最高税率は55%となっています。
そのため、株式やFXと比べると税率が高い分、手元に残る利益が少なくなってしまうのがネックポイント。
しかし、最大税率である55%になるのは課税される所得額が4,000万円以上の場合なので、取引を始めてすぐに心配する必要はありません。
「利益の半分以上が税金でもってかれる!」という誤解を招く情報が流布した結果「やめとけ」という意見が強まったと予想されます。
5 取引所がハッキングの被害に遭う可能性があるから
オンライン上(ブロックチェーン上)で取引を行う仮想通貨は、少なからずハッキング被害に遭う可能性があります。
過去にも、以下のようなハッキング事件が起きており。「絶対に安全」と言い切れないのが仮想通貨の特徴でもあります。
発生年月 | 仮想通貨取引所(交換業者名) | 被害額 |
---|---|---|
2014年2月 | Mt.GOX | 629億8000万円 |
2018年1月 | Coincheck | 712億8800万円 |
2018年2月 | BitGrail | 201億円 |
2019年3月 | CoinBene | 140億7000万円 |
2020年9月 | Kucoin | 140億7000万円 |
2021年4月 | Easyfi | 108億5400万円 |
2021年5月 | PancakeBunny | 268億円 |
2021年8月 | Liquid | 129億9800万円 |
2021年8月 | PolyNetwork | 817億4000万円 |
2021年10月 | C.R.E.A.M | 174億2000万円 |
2021年12月 | Vulcak Forged | 180億9000万円 |
2021年12月 | BitMart | 262億6400万円 |
2021年12月 | Badger | 161億2020万円 |
2022年2月 | WORMHOLE | 436億8400万円 |
2022年3月 | Ronin | 830億8000万円 |
2022年4月 | Beanstalk | 243億8800万円 |
2022年6月 | Horizon | 134億円 |
出典:Comparitech Worldwide cryptocurrency heists tracker (updated daily)
確かに、自分の仮想通貨がハッキング被害に遭ってしまい十分な補償がなされなかったら…と想像すると怖いですよね。
ただ、上記データ注目してほしいのは「国内の仮想通貨取引所はハッキング被害をほとんど受けていない」点です。
特に、セキュリティの強固さで評判の高い「GMOコイン」などで取引する分には安心できるのではないでしょうか。
仮想通貨はやめておいたほうがいい投資商品なのか?
では、結論として仮想通貨はやめておいた方がよい投資商品なのでしょうか。正直「高いリスクを許容したくない人、堅実的に資産を増やしたい人」に関してはやめておいた方がよいでしょう。
具体的なやめておいた方がよい人の特徴は次章で詳しく記述します。
仮想通貨はやめた方がいい人の特徴
- 値動きが大きい金融商品を好まない人
- 数%の安定的な値動きをする金融商品を探している人
- 仮想通貨の将来性に疑問を持っている人
- 短期トレードが苦手な人
仮想通貨は前述の通り、大きな利益が狙える反面、値動きが大きい投資商品。そのため、大きな値動きに対して精神的負担を感じる人にはおすすめできません。
また、ビットコイン、イーサリアムなどメジャーな仮想通貨の長期保有以外では、短期トレードがメインになると思います。
ですから「短期トレードでチャートを監視し売買とかは嫌」と考えている方も投資先としてはイマイチなのが正直なところです。
安定的な値動きで資産形成をするのであれば、投資信託運用やつみたてNISAがおすすめですよ。
仮想通貨が向いている人の特徴
仮想通貨が向いている人は、ある程度リスクをとって資金を大きく増やしたい人。
仮想通貨は、リスクを嫌う人からすればやめておいた方がよい投資商品ですが、短期トレードで利益を狙いたい人からすれば「おすすめできる」投資商品になります。
なぜなら、値動きが大きいということは「狙える利益幅が大きく、取引チャンスも多いから」です。
- リスクをとって数万円を効率よく増やしたい
- 今後仮想通貨が大きな値上がりをすると予想している
- 株式やFX以上の値上がり期待がされる投資をした(10倍、20倍など)
こうした考えがある方であれば、仮想通貨は魅力的な投資先になりえます。
知らないともったいない仮想通貨のメリット
ちょっと仮想通貨も悪くないなと思ったとしても、明確なメリットがないと始めるには至らないですよね。
仮想通貨には、以下のようなメリットがありますが、1番大きな魅力・メリットは他にあると考えています。
- 少額から取引できる
- 積立投資も交換業者によっては可能
- 実生活にも馴染みつつある
仮想通貨の1番大きなメリットは「長期的に大きな値上がりが予想されている点」です。なかでもビットコインの将来価格予想は注目しておいて損はないと思います。
確実に予想があたる補償こそないものの、10万円分買っておいたら10年、20年後に数千万円になっている可能性があるのは夢があると思いませんか?

ビットコインの将来価格予想に関しては「ストックフローモデルとは?」で詳しく解説しています。
まだ歴史の浅い投資商品だからこそ、今後青天井に価格が上昇する可能性を秘めているといえますね。
とはいえ、全額投資はリスクが高すぎるので「余裕資金の10%程度」をビットコインに積み立てたり、イーサリアムに投資してみるのは投資戦略として「アリ」だと思います。
「仮想通貨はやめときゃよかった」となる前に|大失敗の回避方法
ここからは、仮想通貨を始めようと思っている人向けに「失敗の避け方→利益をあげるためのコツ」の流れて説明をします。
仮想通貨取引で大失敗しないための方法は3つあります。
- レバレッジ取引ではなく「現物取引」にする
- いきなり大金を投資しない
- 草コインと呼ばれる「マイナー仮想通貨」への投資は超少額に抑えるorしない
上記3つを守ることができれば、いきなり「大損した!仮想通貨なんてもううんざりだ!」という事態は避けられるはずです。

レバレッジ取引ではなく現物取引としている理由は、レバレッジをかけるとリスクが最大2倍になってしまうからです。さらにレバレッジ取引では「ポジションを翌日に持ち越す」タイミングで手数料がかかってしまうので「現物取引」を推奨しています。
仮想通貨で利益をあげるための5つのコツ
次は失敗しない方法ではなく「利益を狙うためのコツ・戦略」を紹介します。
仮想通貨で利益をあげるために重要なのは以下5項目です。
- 投資先(仮想通貨銘柄)選びをしっかりする
- タイミングを分けて買い、分けて売る
- 仮想通貨積立を活用して「安値」で買い集める工夫をする
- 長期保有で長期的な値上がりを狙う
- 損切りの徹底は必須
特に、「タイミングを分けて買い、分けて売る」「損切りの徹底をする」の2点は、どの投資においても重要な考えなので覚えておきましょう。
なぜ、タイミングを分けるかというと「今が高値/安値なのか、今後も上がるのか下がるのか」を予想するのが困難だからです。
だからこそ、こまめに買い集め、分けて利確することが重要になります。
投資先の選び方に関しては「仮想通貨のおすすめ銘柄と選び方」で解説しているので、合わせてチェックしてみましょう!
仮想通貨デビューにおすすめの仮想通貨取引所3選
GMOコイン
- 安心のGMOインターネットグループ
- ビットコンを含め豊富な26銘柄が1000円未満から購入できる
- 豊富な取引サービスで初心者から上級者まで使える
- 安心のGMOグループ
- 取扱通貨数が国内最多
- FX取引と変わらない機能を実現した高機能スマホアプリ
- スマホアプリでチャートが見辛い
- キャンペーンが少ない
- 日本円でしか仮想通貨を購入できない
グループには証券・FX会社がある東証一部上場企業「GMOインターネットグループ」が、強固なセキュリティと運営体制で安心・安全の取引を提供しており、信頼性抜群です。
仮想通貨取引所としての人気・実力ともに業界No.1といっても過言ではありません。
また、GMOコインは仮想通貨取引所の中でも国内最多の仮想通貨の取り扱いがあることや、初心者から上級者まで使うことができる豊富な取引ツールがあるので、末永く使い続けることができます。
特にGMOコインのスマートフォンアプリは初心者でも使いやすいと好評です。
さらに、販売所の現物取引だけではなく、取引所、レバレッジ取引、積立暗号資産、貸暗号資産など、豊富なサービスを展開している点もおすすめできます!
隙のない総合的なサービス力で、メイン口座としてとてもおすすめでき、初心者にも迷ったらココ!といえるおすすめ仮想通貨取引所です。
DMM Bitcoin
- 取引手数料、送金手数料が無料!(BitMatch取引手数料を除く)
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DMM Bitcoinの強みはレバレッジ取引ができるアルトコイン数が国内No.1という所でしょう。
現物取引よりもレバレッジ取引を中心に行いたいと考えている人には最適な取引所と言えるでしょう。
また、DMM Bitcoinはサポートが手厚いと言うことでも非常に好評です。
LINEサポートで土日祝日含め365日問い合わせ可能なので、初心者の方にも優しい取引所です。
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bitFlyer(ビットフライヤー)
- 100円から始められる
- 様々な手数料が無料
- 取引量とユーザー数が国内トップレベル
- 取り扱い仮想通貨の数が多い
bitFlyer(ビットフライヤー)は、ビットコインの取引量が国内でトップレベルでユーザー数も250万人と国内トップ水準を誇っているため、とても信頼性の高い取引所といえます。
仮想通貨取引所において流動性の高さというものは非常に重要な指標です。取引量が多いということは「流動性の高い」という事になるので、注文が約定しやすく大口取引も行いやすいでしょう。
また、bitFlyerではビットコインを実際に使ったり、買い物をしてポイント的にもらったりといった実用的なサービスが充実しているため、日常でも活用することができます。
人気や知名度、取扱通貨の多さ、アプリの使いやすさ、セキュリティーの高さなど、総合的に見てバランスの良い優秀な取引所と言えるでしょう。

■ 齋藤 正勝(さいとう まさかつ)
- 株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド 取締役副社長 兼 COO
- 株式会社ミンカブアセットパートナーズ(金融商品仲介業 登録申請中) 代表取締役社長
- 株式会社ミンカブ Web3ウォレット 取締役会長 兼 CEO
- 一般社団法人 新経済連盟 幹事
- 一般社団法人 日本デジタル空間経済連盟 理事
銀行代理業許可:関東財務局長(銀代)第8号の「カブドットコム証券株式会社(現・auカブコム証券株式会社)」の創業者で長く代表取締役社長を歴任。退職後は当社取締役副社長 兼 COOに就任。これまで培った金融関連事業に加え、メタバースやWEB3など新事業にも精力的に取り組む。また個人投資家としても市場に積極的に参加。著書は「本気論―フリーターから東証一部上場企業の社長になった男の成功法」「カブドットコム流 勝ち残り法則80ヵ条 (講談社+α文庫)」など。
仮想通貨やめとけに関するよくある質問
- 仮想通貨=ギャンブルだと思われているから
- そもそも仮想通貨が何かよく分かっていない人が多いから
- ボラティリティ(変動率)が高いから
- 仮想通貨は総合課税扱いで最大税率が55%だから
- 取引所がハッキングの被害に遭う可能性があるから
短期で利益を出すのは難しいかもしれませんが、少額投資でも長期的に保有すれば儲かる可能性があります。
たとえば、ビットコイン(BTC)を2019年の3月から2024年の3月までの5年間、毎月1,000円積み立てていた場合、元本60,000円が297,950円になっていました。