
よく「仮想通貨はウォレットで管理したほうが良い」とは聞くが、そもそも仮想通貨のウォレットが何か分からない。
なんとなく財布のようなものなのは想像がつくけれど、仮想通貨取引所の違いやメリットが分からない。
今回は
- 仮想通貨のウォレットとは何か
- ウォレットを使うメリット、デメリット
- おすすめウォレットはどれか

難しい専門用語はなるべく分かりやすい言葉に置き換えて解説してみました!
合わせて読みたい:仮想通貨取引所おすすめランキング!初心者に人気の7社を評判・口コミで徹底比較!
仮想通貨ウォレットとは
仮想通貨ウォレットとは、現金で言う財布と同じようなイメージで大丈夫です。
仮想通貨が現金とは違い仮想の通貨であるのと同じように、仮想通貨のウォレットも仮想通貨を入れる仮想の財布です。
仮想通貨のウォレットでは通貨の保管・送信・受信ができます。

財布にも普段の使い方や用途によってサイズや種類などがたくさんあるように、仮想通貨ウォレットにもセキュリティーや利便性の違いによっていくつか種類があります!

優柔不断だから種類がたくさんあると困っちゃうな…

仮想通貨のウォレットは「普段使い向け」か「保管向け」どちらの目的かによって選ぶといいですよ!
仮想通貨ウォレットの仕組みと種類
仮想通貨ウォレットの仕組みは詳しく説明すると複雑ですが、簡単に説明すると、秘密鍵(銀行で言う暗証番号のようなモノ)を使って通貨を管理します。

この秘密鍵が流出してしまうと仮想通貨を失う可能性があるため注意が必要です。
仮想通貨のウォレットには「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の2種類があります。
ホットウォレットはインターネットに接続する必要があり、コールドウォレットは完全にインターネットから切り離されているという違いがあります。
コールドウォレットは最も安全性の高い管理方法ですが、ウォレットデータの確認に手間が掛かるため利便性は低く、長期保管に向いています。

この秘密鍵(暗証番号)をインターネットで保管しているのがホットウォレット、インターネットから切り離して保管しているのがコールドウォレットです!
ホットウォレット | コールドウォレット | |
---|---|---|
メリット | インターネットに接続されていればすぐに動かせるため利便性が高い | 完全オフラインなので安全 |
デメリット | ハッキングにより秘密鍵が流出してしまう可能性がある | 導入が複雑 普段使いには手間がかかる(利便性が低い) |

どちらも一長一短ですね。普段使い向けはホットウォレット、保管向けはコールドウォレットになります。
仮想通貨ウォレットの種類と特徴
各仮想通貨ウォレットのおすすめやメリット・デメリットは後述します。
ここでは、どんな種類があるのかササッと目を通しておくだけで大丈夫です。
- ウェブウォレット
- インターネット上に仮想通貨を保管するタイプのウォレット。インターネットに接続でき秘密鍵さえ使用できれば、どこでも利用できて利便性が高いです。
- デスクトップウォレット
- PC本体に仮想通貨を保管するタイプのウォレット。ウェブウォレットより安全ですが、PCの故障やウイルスの感染によるリスクがあります。
- モバイルウォレット
- スマホのアプリ内で仮想通貨を保管するタイプのウォレット。アプリは「App Store」や「Google Play」でインストールできるため、導入難易度は低いです。
- ハードウェアウォレット
- USBやSDカードなどのインターネットに繋がっていないハードウェアに仮想通貨を保管するタイプのウォレット。導入難易度は多少高くなりますが、完全にインターネットから切り離されているため非常に安全といえます。
- ペーパーウォレット
- 仮想通貨を紙に印刷しておき保管しておく管理方法。
仮想通貨ウォレットと取引所の違い
仮想通貨取引所で取引をしている人は、基本的には仮想通貨取引所のウォレットに仮想通貨を預けている状態になります。
イメージ的には財布にお金を入れているのではなく、銀行の口座にお金を預けているイメージです。

仮想通貨取引が預かってくれてるならわざわざ自分のウォレットに入れておく必要ないんじゃないの?
仮想通貨取引所のウォレットに仮想通貨を保管しておくのは主に2つのリスクがあります。
1仮想通貨取引所の倒産のリスク
1つ目のリスクは仮想通貨取引所が倒産するリスクです。

それは銀行も同じじゃないの?
銀行の場合は、万が一倒産しても預けた預金を一定の金額まで保護してくれる預金保険法というものがあります。
しかし、仮想通貨は万が一にも仮想通貨取引所が倒産した時は、基本的にすべてを失います。

ひぇっ…万が一とはいえ怖いね…

しかし、bitFlyerやCoincheckなど、取引所が独自で返金保証を定めている所もあります!
2ハッキングのよるリスク
過去には国内の取引所でもハッキング被害に遭い580億円相当のNEMが盗まれたこともありました。この事件の時はNEM保有者に日本円で返金がありました。

日本円は帰ってきたけどNEMは消えちゃったんだ…
これら2つのリスクを考えると、しばらく動かす予定のない仮想通貨は自分のウォレットで保管しておくほうが良いと言えるでしょう
おすすめ仮想通貨ウォレットランキング
ウォレットで仮想通貨を保管したほうが安全なことは分かったけど、利便性は失いたくないと言う人も多いハズ。

そんなワガママ言ってもいいの?
そこで今回は、取引所の中でも、仮想通貨をコールドウォレットに保管していて、ウェブウォレットとして使える取引所を紹介いたします!

ウェブウォレット(取引所ウォレット)として、特に安心して利用できる3社を厳選してみました!
GMOコイン
GMOコインは顧客の仮想通貨をすべてコールドウォレットにて管理しています。
さらに、GMOコインの資産と顧客の資産は完全に分別して管理しているので、万が一会社が倒産しても安心です。
また、GMOコインは当サイトのおすすめ仮想通貨取引所ランキングでも1位になっており、初心者含め万人におすすめできる取引所になっております。
参考:仮想通貨取引所おすすめランキング!初心者に人気の7社を評判・口コミで徹底比較!
DMM Bitcoin
DMM Bitcoinでは顧客の仮想通貨の95%をコールドウォレットにて管理しています。
また、万が一ホットウォレットで管理している分が失われても、会社の自己資産にて充当してくれるため安心です。
さらに、日本円を会社の資金とは別々に管理していたり、会社保有の仮想通貨と顧客の仮想通貨を物理的に別々に管理していたりと、安心の管理体制です
キャンペーン期間:「2022年8月1日7時00分~2023年2月1日(月)6時59分」
bitFlyer
bitFlyerは、80%以上をコールドウォレットにて管理しています。
さらに、bitFlyerの資産と顧客の資産は仮想通貨・日本円ともに完全に分別して管理しているので、万が一会社が倒産しても安心です。
おすすめ仮想通貨モバイルウォレットアプリ
それでも取引所ではなく、完全に自分で管理したいという人向けに、おすすめモバイルウォレットを紹介します。
仮想通貨取引所の破綻リスクを回避できる点ではウェブウォレット(取引所ウォレット)より安心かもしれませんが、評判の良いモバイルウォレットは少なく、不具合等で仮想通貨を取り出せなくなってしまうこともあるようです。
そういう点では、コールドウォレットで管理している大手の取引所ウォレットのほうが安心と言えるかもしれません。

今回は、そんなモバイルウォレットの中でも比較的評判の良いものを2つほど紹介しますが、取り扱いには注意が必要です。
- 導入が比較的簡単
- 取引所の倒産によるリスクを回避できる
- バックアップを取ることがでるため、故障時も安心
- 評判の良いモバイルウォレットが少ない
- ハッキングによるリスクがある
- 復元フレーズを忘れてしまった場合はバックアップを復元することができない
- coinomi
- coinomi(コイノミ)は、70種類以上の仮想通貨を取り扱っているモバイルウォレットです。
- Ginco
- 国産モバイルウォレット。まだまだ歴史は浅く発展途上ではありますが、完全日本語対応なので初心者にも使いやすい設計になっています。
おすすめ仮想通貨デスクトップウォレット
デスクトップウォレットはパソコンに仮想通貨を保管します。パソコンをインターネットから切り離すことでオフラインで管理することもできるため、ある程度自分でリスクコントロールすることができます。
ハッキングや取引所の倒産によるリスクは避けられますが、ウイルスなどのセキュリティー対策は自分でする必要があります。
- オフラインで管理することもできる
- 取引所の倒産によるリスクを回避できる
- ウイルス感染によるリスクがある
- 持ち運びには適さない
- 対応通貨数が少ない
おすすめ仮想通貨ハードウォレット
次は、完全にインターネットから切り離し、物理的に管理することができるのが魅力のハードウェアウォレットから2つほどおすすめを紹介いたします。
導入難易度はウェブウォレットやモバイルウォレットよりは高くなっていしまいますが、完全にインターネットから切り離されているため、セキュリティーとしては非常に安心できます。

紛失や盗難には注意が必要です!
- オフラインで管理できるため非常に安全
- 取引所の倒産によるリスクを回避できる
- バックアップが取れる
- 導入難易度が比較的高い
- 復元フレーズを忘れてしまった場合はバックアップを復元することができない
- 偽物の商品を買ってしまう危険性がある
- Ledger Nano X
- 最大100種類のコインを管理できるハードウェアウォレット。業界最高水準のセキュリティで安心できます。
- TREZOR(トレザー)
- 対応通貨数はLedger Nano Xより少ないものの、時には品薄になるほどの人気ウォレット。高度な暗号化技術で非常に安心できます。
まとめ
今回は仮想通貨ウォレットとは何かから、仕組み、メリット・デメリット、おすすめウォレットまでを解説しました!

コールドウォレットを採用している取引所ウォレットが、導入も楽で利便性も高い事がよく分かりますよね

僕が保管するより、大手企業がコールドウォレットで保管してくれてるほうが安心かも…
この記事を読んで、自分の用途にあったウォレットを使い、より快適な仮想通貨ライフを送って頂けると幸いです。
また、当サイトではおすすめ仮想通貨取引所についても徹底的に解説しておりますので、ウォレットと合わせて取引所も見直してみてはいかがでしょうか。
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仮想通貨ウォレットに関するQ&A
おすすめの仮想通貨ウォレット(取引所ウォレット)を教えて下さい。
顧客の資産を100%コールドウォレットで管理しているGMOコインがおすすめです!
また、GMOコインは当サイトのおすすめ仮想通貨取引所ランキングでも1位の総合力No1の取引所になっており、利便性も抜群です。
仮想通貨ウォレットの作り方を教えて下さい
ウォレットの種類にもよりますが、ウェブウォレット(取引所ウォレット)が最も作り方が簡単です。
GMOコインの場合、最短10分で作成が完了します。
安全な仮想通貨ウォレットを教えて下さい
コールドウォレットを採用しているGMOコインやDMM Bitcoinを利用することで安全に仮想通貨を管理できますが、最もセキュリティーの高い方法で管理したい場合はハードウェアウォレットの導入がおすすめです。
しかし、初心者には導入難易度が比較的高く、ハードウェアの紛失の可能性も考えるとGMOコイン等の安全な取引所ウォレットの利用をおすすめします。

■ 齋藤 正勝(さいとう まさかつ)
- 株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド 取締役副社長 兼 COO
- 株式会社ミンカブアセットパートナーズ(金融商品仲介業 登録申請中) 代表取締役社長
- 株式会社ミンカブ Web3ウォレット 取締役会長 兼 CEO
- 一般社団法人 新経済連盟 幹事
- 一般社団法人 日本デジタル空間経済連盟 理事
銀行代理業許可:関東財務局長(銀代)第8号の「カブドットコム証券株式会社(現・auカブコム証券株式会社)」の創業者で長く代表取締役社長を歴任。退職後は当社取締役副社長 兼 COOに就任。これまで培った金融関連事業に加え、メタバースやWEB3など新事業にも精力的に取り組む。また個人投資家としても市場に積極的に参加。著書は「本気論―フリーターから東証一部上場企業の社長になった男の成功法」「カブドットコム流 勝ち残り法則80ヵ条 (講談社+α文庫)」など。