2020年9月から2021年4月にかけて、ビットコインは100万円台から700万円を超えるまで上昇となりました。その後は300万円台前半まで下落したものの、再び700万円を突破し史上最高値を更新しました。
これを見て、ビットコインへ投資を始めたいと思うようになった方も多いのではないでしょうか。
しかしその前に、なぜこれほどまでにビットコインが上昇したのか分からない。そんな方も多いのではないでしょうか?
慌ててビットコインを買う前に、今何が起きているのかを知っておきましょう。
◆ビットコインの価格推移(2020年11月~2021年11月)
出所:MINKABU 暗号資産,調査日:2021/11/29
実は2020年から2021年にかけて、ビットコインにとって非常に大きな出来事が起こった年だったのです。
そして、これからどうなるのかを仮想通貨(暗号資産)業界で有名なレポートなどとともに解説します。
30兆円も仮想通貨に投資!?驚愕の調査レポート
ビットコインに何が起こったかを知る前に、驚愕の調査結果が出ていることをお伝えしましょう。
6月に行われたインタートラストの調査によると、今後5年以内にヘッジファンドが30兆円を超える規模の仮想通貨を保有するという結果となったそうです。またヘッジファンドのCFO自身も、ポートフォリオの最低1%を仮想通貨に割り当てると答えたことが分かりました。
その他にも、9月28日にニッケル・デジタル・アセットマネジメントが発表した調査によると、実に機関投資家の62%が1年内に仮想通貨への投資を開始するという結果となったそうです。
なぜ、そこまで多くの機関投資家がビットコインを中心とした仮想通貨に投資を行おうとするのでしょうか。
その謎を紐解いていきましょう。
ビットコインの上昇要因と重要な変化
2017年に起こったビットコインの急激な上昇をご存知の方は多いのではないでしょうか。
当時は、日本で改正資金決済法という法改正により、ビットコインが法律で定義されました。それにより、ビッグカメラでビットコイン決済が行われたり、仮想通貨交換業者がCM放送を行ったことで、多くの人に知られることになったのです。
つまり、知名度拡大によりビットコインの購入者が増え価格が上がり、また買い手が現れ上昇といったサイクルにより、大きく上昇したという背景が考えられます。
しかし、ここ最近は全く違うテーマが背景にあります。
ビットコインに何が起こり、なぜ700万円まで上昇したのでしょうか?
キーワードは次の3つです。
- インフレヘッジ
- 企業やアセットマネジメントの参入
- 米国でのビットコインETFの誕生
1ビットコインは投機からインフレヘッジの資産へ
2020年、新型コロナウイルスが世界を襲いました。これによる混乱に対抗するために、世界の中央銀行は大規模金融緩和を実施。世の中に出回るお金の量が増えたために、ドルやユーロなどの法定通貨の価値が下がりました。
通貨の価値が下がると、モノの価値が上がるインフレになりやすいとされています。そして、代わりに、株式や金(ゴールド)の価値が上がりやすいといわれています。
実は、ビットコインはデジタルゴールドとも呼ばれており、金と同じようにインフレの時に買われる側面がありました。
2020年には、著名投資家であるドラッケン・ミラー氏やマイク・ノボグラッツ氏などが、金(ゴールド)に代わるインフレヘッジの手段としてビットコインを購入したことにより、投資家から注目されることとなったのです。
それまでビットコインは投機的な側面がありましたが、価値を保存(資産防衛)する手段としても選択されるようになったのです。
これが、2020年にビットコインに起きた劇的な変化です。
当初は投機的なイメージが強かったビットコインですが、2022年現在では「資産運用の手段の一つ」としてのポジションを築き上げています。
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2保険会社もビットコインで運用を開始
12月11日、仮想通貨業界において新たな時代の到来を告げる大きな変化が起こりました。大手生命保険会社で、資産運用額30兆円規模を誇るマスミューチュアル生命保険が1億ドル(約104億円)をビットコインに投資すると発表したのです。
生命保険会社がビットコインに投資することは、この時が初めてです。そのため、投資業界では「エポックメイキング≒新時代がきた」ともてはやされました。
当時、190万円付近で推移していたビットコインは、数日後から大きく上昇し200万円を突破。12月中に、新規で投資を行うようになったヘッジファンドも多数現れました。
ヘッジファンド業界の運用資産規模は200兆円程度。対して、保険・年金資金を運用するアセットマネジメント業界の運用規模は約1京円と桁違いです。そんな運用資産を持つ金融機関も、ビットコインに投資を行い始めたのです。
このように、仮想通貨業界には非常に大きな変化が起きており、かつてない規模で運用会社が参入しており、資金流入が加速しているのです。
大企業によるビットコインの購入
少し時を戻して、2020年8月にも、アメリカの上場企業がビットコインを購入するという大きな転換期を迎えました。
ナスダックに上場するマイクロストラテジー社が、約263億円ものビットコインを購入したのです。その後も、同社は9月にも約184億円規模のビットコインを追加で購入。さらに、12月にはビットコインを購入するための社債を発行し、670億円規模のビットコインを買い増ししました。
同社は、インフレヘッジとして自社の準備金の9割をビットコインに置き換える財務戦略をとったのです。
10月には、決済企業でありビットコインの売買アプリ「CashApp」を提供しているスクエア社が53億円相当のビットコインの購入を発表しました。
その後は、3億人のユーザーを誇るペイパル(Paypal)社が仮想通貨関連サービスを開始すると発表しました。これにより、世界中の人がビットコインを購入する人が拡大するという思惑が高まり、価格を押し上げる要因になったと考えられています。なお、ペイパルのユーザーは全世界で3億人を超えており、スマートフォン決済のシェアでは世界トップとなっています。
そして12月に入ると、ビットコインの上昇はさらに加速します。テスラのCEOであるイーロン・マスク氏が、ビットコインに関してツイートしました。その後に、テスラ社が2月にビットコインの購入を発表したことで、ますますビットコインは上昇することとなりました。
マスク氏の当時のツイッターのフォロワーは4000万人を超えていたことから、その影響は絶大だということが分かります。
3アメリカでビットコインETFの承認
最後に押さえておきたいビットコインの重要なポイントとして、ビットコインETFがあります。
10月15日、アメリカの証券取引委員会(SEC)がビットコインETFを初めて承認しました。仮想通貨にとって歴史的な日が訪れたといえます。10月19日の初日の売買代金は10億ドル近くに上り、 2日目には運用資産が10億ドルに到達。史上最速で、巨額の資金を調達したファンドとなりました。なお、これまでの最速は、金のファンド(SPDRゴールド・シェアーズ )。2004年に取引が開始され、3日で運用資産が10億ドルに達しました。
この盛り上がりを受け、ビットコインは10月20日には760万円を超えるまでに上昇し、史上最高値を更新しました。
機関投資家が多くビットコインへ投資を行ったとされており、10月第3週の仮想通貨ファンドの資金流入量は、仮想通貨調査会社のコインシェアーズの調査以来最大となる14億7000万ドルに達したそうです。
ビットコイン1000万円超を示す高的中率の分析モデル
ここまでビットコインが上昇すると、もう上昇しないのではないかと思う人も多いでしょう。
過去には、ビットコインは高値から半値になるほど大きく下落する場面が何度もあり、高値掴みになるのではないかと不安になる人がいるのは当然でしょう。
ここで、2018年にplanBと名乗るオランダの機関投資家によって提唱された、ビットコインの価格が1000万円を超えるとされる分析を紹介します。
同氏は、当時から2021年のビットコインは約700万円になると分析。事実、その通りになっています。
出所:PlanB氏のツイッター
過去のビットコインの値動きとの相関性が非常に高いことが見て取れます。
ストック・フローモデルとは
この分析は、市場に存在する量(ストック)を年間供給量(フロー)で割ることで算出されます。そのため、ストック・フローモデルと呼ばれています。金や銀など商品の希少性と価値を測る分析モデルとして利用されているそうです。
1888万BTC(発行枚数)÷ ※32万85BTC(年間発行量)=57.473....
※2021年12月1日時点
世の中に存在するほとんどの商品は、需要が高まれば生産量(供給量)も比例して増やします。人気商品は、たくさん生産することで企業は売り上げが伸ばすことができるからです。しかし、流通量が増えれば商品在庫が多くなることで価格が落ち着くという原理になっています。
金は地球上に50mプール4つ分しかないという希少性があります。たくさんつくりたくても、限定されているのです。そうなると、市場に存在する量(需要)に対して生産可能な量(供給)を増やすことができないため、価格が安定することとなります。古くからの金融資産である金は、数々の金融危機があっても史上最高値を更新し続けています。
デジタルゴールドと呼ばれるビットコインも、しばしば金と比較されます。そのため、値動きにも相関性がある場合が多く、金の希少性の関係をビットコインにも当てはめて価格予測の参考として使われるというわけです。
金やビットコインなどのストックフロー比率は以下の通りとなります。
商品 |
ストックフロー比率 |
時価総額 |
ゴールド |
61.7 |
約1240兆円 |
ビットコイン |
57.4 |
約120兆円 |
シルバー |
22 |
約160兆円 |
プラチナ |
0.4 |
約2600億円 |
なおPlanB氏のツイート内容によると、2025年には100万ドル、つまり1億円を超える予想となっています。
ビットコインは約10分に1回のペースで新たに発行される仕組みとなっています。そして総供給量は、2100万BTCと上限が決まっています。また、ビットコインの発行量は4年に一度、半減するように設定されています。2010年時点では、10分おきに50BTCが発行されていましたが、2021年時点では6.25BTCとなっています。
ビットコインに投資を行う人は増えているにもかかわらず、供給量が減少していることから、その希少性はますまず高まっているといえます。 ただ、今後のストック・フローモデルの通りに価格が上昇する保証は誰にもできません。それでも、参考情報として覚えておいて損はないでしょう。
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ビットコインの上昇に関するQ&A
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