【初心者向け記事】ビットコインはなぜ400万円まで上昇したのか

2020年9月から2021年1月8日にかけて、ビットコインは100万円台から400万円を超えるまで上昇となりました。

これを見て、ビットコインへ投資を始めたいと思うようになった投資家の方も多いのではないでしょうか。

その前に、なぜこれほどまでにビットコインが上昇したのかご存知でしょうか。慌ててビットコインを買う前に、今何が起きているのかを知っておきましょう。

◆ビットコイン週足チャート

出所:MINKABU 暗号資産,調査日:2021/09/22

キーワードは次の2つです。

  • インフレヘッジ
  • アセットマネジメントの参入

①インフレヘッジ

2020年に新型コロナウイルスが世界を巻き込みました。これによる混乱に対抗するために、世界の中央銀行は大規模金融緩和を実施。それにより法定通貨の価値が低下しました。

それまでは自身の保有する資産防衛の手段として、インフレ率の多い南アフリカランドやトルコ、ブラジルなどの新興国で利用されていました。それが、ビットコインが先進国にも拡大したのです。そして、金(ゴールド)に代わるインフレヘッジの手段として、ドラッケン・ミラー氏やマイク・ノボグラッツ氏などの著名投資家からも注目されることとなったのです。

これが、2020年にビットコインに起きた劇的な変化です。

ビットコインは、これまでの投機的な側面から、価値を保存(資産防衛)する手段に変わりつつあるのです。

著名投資家や企業がビットコインの購入へ

4月には、仮想通貨投資会社のギャラクシーデジタルの会長兼CEOであるマイクノボグラッツ氏が、ビットコインに投資したことを投資番組のCNBCで公表しました。その規模は100億円程度ではないかと推測されています。

7月には、仮想通貨の投資信託大手であるグレイスケールの保有するビットコインが39万BTCにまで増加。その時価総額は4870億円となりました。

4月と8月に米国で新型コロナ対策としての給付金が支給されました。その際に、コインベースなどの仮想通貨取引所に同額の入金が殺到。このことから、個人投資家が給付金でビットコインを購入し、価格が上昇したということが推測できます。

8月には、企業がビットコインを購入するという大きな転換期を迎えました。

ナスダックに上場するマイクロストラテジー社が、約263億円ものビットコインを購入したのです。その後も、同社は9月にも約184億円規模のビットコインを追加で購入。さらに、12月にはビットコインを購入するための社債を発行。670億円を調達し、ビットコインを買い増ししました。

同社は、自社の準備金の9割をインフレヘッジとしてビットコインに置き換える財務戦略をとりました。そして、ビットコインが400万円に上昇した時には、含み益が2734億円にまで増加した模様です。

10月になると、決済企業でありビットコインの売買アプリ「CashApp」を提供しているスクエア社が53億円相当のビットコインの購入を発表し、価格が急騰しました。

その後は、3億人のユーザーを誇るペイパル(Paypal)社が暗号資産関連サービスを開始すると発表しました。これにより、世界中の人がビットコインを購入する人が拡大するという思惑が高まり、価格を押し上げる要因になったと考えられています。なお、ペイパルのユーザーは全世界で3億人を超えており、スマートフォン決済のシェアでは世界トップとなっています。

12月に入ると、ビットコインの上昇はさらに加速します。テスラのCEOであるイーロン・マスク氏が、ビットコインに関してツイートしました。それにマイクロストラテジーのCEO、マイケル・セイラ―氏がリプライ。テスラ社が保有する資産をビットコインにすることで、株主に莫大な利益をもたらすとしました。これに対してイーロン・マスク氏は、ビットコインで大規模な取引ができるのかと反応。

イーロン・マスク氏やテスラ社がビットコインを購入するのではないかという思惑が一気に高まり、ビットコインはさらに上昇することとなったのです。なお、同氏のツイッターのフォロワーは4000万人を超えていることから、その影響は計り知れません。

アセットマネジメントの参入

12月11日に、仮想通貨業界において大きな変化が起こりました。大手生命保険会社で、資産運用額30兆円規模を誇るのマスミューチュアル生命保険が1億ドル(約104億円)をビットコインに投資すると発表したのです。

生命保険会社がビットコインに投資することはこれが初めてです。そのため、投資業界では「エポックメイキング≒新時代がきた」ともてはやされました。190万円付近で推移していたビットコインは、数日後から大きく上昇に転じ、12月中に新規で投資を行うようになったヘッジファンドも多数現れました。

ヘッジファンド業界の運用資産規模は200兆円程度。対して、保険・年金マネーを運用するアセットマネジメント業界の運用規模は5000兆円と桁違いです。

このように、仮想通貨業界には非常に大きな変化が起きており、かつてない規模で運用会社が参入しており、資金流入が加速しているのです。


▼参考動画

撮影日:2020年11月26日(木)

今後のビットコインはどうなるのでしょうか

2020年12月にアセットマネジメント業界がビットコインの購入を始めたということで、その流れが継続するのではないでしょうか。また、これを受けてのビットコインへの投資も加速しています。

例えば、 12月15日にイギリスにある大手資産運用企業Rufferは、運用するひとつのファンドを通じて、ビットコインを購入していたことがわかりました。同社は運用資産が約3兆円にものぼる著名な資産運用会社で、2020年内に600億円規模のビットコインとイーサリアムを購入。2020年1月末の時点において、45万BTCを保有しているとされています。

また、グレイスケール社を通じてのビットコインの購入は2020年1月で4万1400BTCに登ります。価格が350万円とすると1449億円の新規マネーが流入したことになります。

その影響もあってか、ビットコインは300万円台で乱高下しつつも高値圏での推移が続いています。

これらのことを鑑みると、個人投資家はもちろん機関投資家からの資金流入が続く限り、ビットコインは上昇トレンドは続きやすいのではないでしょうか。

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ビットコインの上昇に関するQ&A

ビットコインは何故400万円を超えるほど上昇したのでしょうか?
インフレヘッジというビットコインの価値が先進国にも広まりました。
そして、アセットマネジメント業界がビットコインの購入に踏み切ったからだと言われています。
ビットコインはどこまで上昇しますか?
多くのアナリストや機関投資家がレポートを出していますが、2021年末に1000万円という予想もあれば2000万円を超えるという予想もあります。しかし、その通りに相場が動くとは限りません。
ビットコインの最大の買い手はどこですか?
グレイスケール ビットコイントラストという資産運用会社となります。投資信託として機関投資家から資金を預かることでビットコインの運用を行っています。
ビットコインはいくらから投資できますか?
交換業者にもよりますが、500円から4000円ほどあれば投資可能です。
ビットコインの積立投資は可能ですか?
可能です。コインチェクとGMOコインが積立サービスを提供しています。
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