DMM BitcoinのBitMatch注文とは?特徴やおすすめ活用方法を解説

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仮想通貨(暗号資産)取引を行う際、販売所であればスプレッド(買値と売値の差)が広く提示されることが多いでしょう。

提示されている価格で売買できるとはいえ、取引所よりも取引コストが掛かりやすいのが販売所のデメリットといえます。

DMM Bitcoinは「BitMatch注文」という新しい注文方法を2020年10月28日に提供開始しました。

「顧客同士の注文がマッチングすれば仲値で売買できるお得な注文方法」であり、その結果、販売所形式でも狭いスプレッドで取引することができるようになるものです。

そんな取引コストを抑えることができる「BitMatch注文」について解説していきます。

DMM Bitcoinはどのような取引所?

DMM BitcoinはFXや証券のサービスも展開しているDMMグループの暗号資産取引業者です。

それらの事業で蓄えた豊富な金融リテラシーがDMM Bitcoinには活かされています。

DMMのFXは根強い人気を博しており、それもあってかDMM BitcoinはFX取引をしている方には特に馴染みやすいインターフェースをしていますが、初心者の方でも簡単に取引できるようなシンプルな設計にもなっています。

さらに、DMM Bitcoinはその他取引所と異なり、一度も金融庁から業務改善命令を受けていません

つまり、堅固なセキュリティをサービス提供時から誇っており、AML(マネーロンダリング対策)やKYC(Know Your Customer)が徹底され続けていることを示しています。

安全性を最重要視する方にもおすすめの会社であると言えます。

さらに取扱通貨数も全部で38種類と、国内トップクラスを誇っており、レバレッジ取引ができる暗号資産は国内最多です。※2022年4月11日時点

▼BitMatch注文対象暗号資産

BitMatch注文対象暗号資産

なおレバレッジ倍率は「2倍固定」となっております。加えて、販売所形式(DMM Bitcoinを相手に売買する)であるため、取引手数料は無料(※BitMatch取引手数料を除く)ですがスプレッドが広めになる傾向にあります。

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BitMatch注文とは

DMM Bitcoinがどのような取引所か、ざっくりとでも分かっていただけたかと思います。

先ほども言いましたが、DMM Bitcoinは「販売所形式」なのでスプレッドの広さはユーザーにとって悩ましいポイントでありました。

そこで、そのスプレッドによる不満を小さくしようとして、新しい注文方法を導入しました。

それが、「BitMatch注文」です。

どのような注文方法か簡単に言いますと、「買い手と売り手の注文が、DMM Bitcoinが提示した仲値で成立することを狙う」ものとなっています。

いまいち分からない方が多いと思うので、詳しく解説していきます。

こちら株取引の方で言うところの、「ダークプール」「PTS」に似ているものですが、これを個人投資家の方が利用しやすいように仮想通貨用に作り替えて導入したのは国内初です。ダークプールとPTSについては後で簡単にご紹介いたします。

具体例を解説

では、実際にBitMatch注文で取引した場合はどうなるのでしょうか?例えばDMM Bitcoinが「1BTC111万円の買い価格、そして110万9200円の売り価格」を提示しているとします。

そうすると、111万円の買値と110万9200円の売値の差“800円”がスプレッドになるわけです。

販売所形式であり、取引手数料が無料の代わりにこのスプレッドが実質的な手数料としてユーザーに降りかかるわけですが、ユーザーとしてはなるべく狭いスプレッドの方が嬉しいですよね。

そこでDMM Bitcoinは、「“買い/売り”注文後30秒の間に、相対する“買い/売り”の注文が一部または全部の数量分あった場合、提示した仲値で成立させ、そしてスプレッドの代わりに少しの取引手数料を取る」という方法を導入しました。これが「BitMatch注文」です。

この注文をする際、画面からAsk(買い)とBid(売り)の価格は消え、仲値のみが表示されます。

bitmatch注文

BitMatch注文では、対等する数量の注文が30秒の間にその分だけ約定するので、スプレッドの代わりに「BitMatch手数料」だけが徴収されます。

この手数料は次の計算式で決まります。

BitMatch注文手数料

なお、取引単位と(取引単位あたりの)手数料は銘柄ごとにそれぞれ異なりますし、現物取引かレバレッジ取引かでも変わってきます。詳しい手数料体系については後述いたします。

BitMatch注文のメリット

BitMatch注文を利用すれば、コストの削減が見込めます。

例えば、レバレッジ取引で取引単位0.01BTCのビットコインの買い注文が0.1BTC約定したとすると、その際の手数料は以下のようになります。

BitMatchレバレッジ取引

結果、300円の手数料となるわけです。本来ならば広めのスプレッドがかかりますが、仲値売買の成立により大幅にコストを削減することができるのです。

ただし、仮に注文がマッチングしなかった場合は成行で約定されるため、ボラティリティが大きい相場になっている場合などでは、仲値から大きく乖離した価格で売買成立する可能性が当然あることにご注意ください。

一口コラム: ダークプールとPTSとは?

仮想通貨とは関係ありませんが、BitMatch注文について調べると「ダークプール」といった単語を目にすることがありますので、少しだけ説明いたします。

まずダークプールについて。

ダークプールとは、“Dark Pool of Liquidity”、即ち“見えない流動性”というものです。通常、東証を介して株式の売買が行われますが、こちらは「各証券会社が東証を介さずに、社内で投資家同士の注文を付け合わせて成立させる」というものです。近年では市場として、東証などの通常の立会市場ではなく、「ToSNeT市場(立会外市場)」で執行依頼されることが増えています。

特徴として、「時間制限はあるが、外から気配値などを一切確認できない」という点が挙げられます。しばしば透明性の高い取引を阻害し、公平性などを損なうとして非難の的となりますが、外資系証券などによる“大口取引”が与えるマーケットインパクトを抑えることができるということで、機関投資家を中心に市場拡大しています。しかしSBI証券や松井証券がダークプールのサービス提供を始めたことで、個人投資家も利用できるようになりました。

次にPTSについてですが、PTSは“Proprietary Trading System”、和訳すると“私設取引システム”というものです。

こちらは、「東証を介さずに各証券会社の運営するシステムによって注文がやりとりされる」ものとなっており、ダークプールとこの点では似ています。

しかし、ダークプールと異なり、気配値などは外から丸見えで、土日であろうと深夜であろうと取引することができるようになっています。


これらの注文をするためには、それぞれの方法に対応している証券会社を利用する以外に、SOR注文(Smart-Order Routing注文)を提供しているところではこれを利用するといいでしょう。
この注文は、立会市場(東証など)・PTS・立会外市場(ToSNeT)の内、最も注文者に有利な価格を選んで約定させてくれる注文方法となっています。

SBI証券・松井証券・auカブコム証券・楽天証券がSOR注文に対応しています。

BitMatch注文の手数料

BitMatch注文の手数料は、現物取引(全28銘柄)とレバレッジ取引(全34銘柄)とで変わってきます。それぞれ見ていきましょう。

計算式を再掲しておきますね。

BitMatch注文手数料計算式

上の画像を見て分かる通り、“取引単位”“取引単位あたりの手数料”の2点が、BitMatch手数料の計算に必要となっています。

【現物取引】

銘柄 取引単位 取引単位あたりの手数料 最小発注数量
BTC/JPY 0.001 37円 0.01
ETH/JPY 0.01 31円 0.1
XRP/JPY 10 13円 100
AVAX/JPY 1 6円 10
CHZ/JPY 100 3円 1000
BCH/JPY 0.1 61円 1.0
LTC/JPY 0.1 22円 1.0
XLM/JPY 10 4円 100
ETC/JPY 0.1 8円 10
OMG/JPY 1 11円 100
ENJ/JPY 1 5円 100
BAT/JPY 1 2円 100
MONA/JPY 1 3円 100
TRX/JPY 10 1円 100
ZPG/JPY 0.1 18円 1.0

【レバレッジ】

銘柄 取引単位 取引単位あたりの手数料 最小発注数量
BTC/JPY 0.01 36円 0.1
ETH/JPY 0.1 95円 1
XRP/JPY 100 101円 1000
ETC/JPY 1 63円 10
OMG/JPY 100 1163円 1000
BAT/JPY 100 156円 1000
XLM/JPY 100 27円 1000
LTC/JPY 1 56円 10
BCH/JPY 0.1 16円 1
XTZ/JPY 100 754円 1000
ENJ/JPY 100 374円 100
MONA/JPY 100 211円 1000
XEM/JPY 100 18円 1000
QTUM/JPY 100 1497円 1000
XYM/JPY 100 68円 1000
ADA/JPY 10 18円 100
DOT/JPY 10 294円 100
IOST/JPY 100 6円 1000
TRX/JPY 10 1円 100
ZPG/JPY 0.1 18円 1.0
※2020年10月28日時点のDMM Bitcoinの提示価格を元にした手数料額です。 ※最新の手数料額につきましてはこちらでご確認いただけます。

BitMatch注文のデメリット

ボラティリティの大きい相場状況で、マッチングが成立しなかった場合、大きな相場変動によって仲値と大きく乖離した価格での約定となってしまうリスクがあります。これがBitMatch注文のデメリットであると言えます。

しかし、変動の激しい相場でBitMatch注文をすることを避ければ特に問題ないと考えることもできます。

まとめ

BitMatch注文は、各投資家の買い/売り注文同士で対等するものを、DMM Bitcoin側が提示する仲値で約定させるというものです。

販売所形式のDMM Bitcoinでは比較的スプレッドが広くなってしまい、それに難色を示して取引所取引を利用する投資家が多かったことも事実でした。

しかし、この販売所形式のように価格が安定している中で取引所のように取引できるようにしたBitMatch注文は、まさに「ハイブリッド注文」であると言えるのです。

レバレッジ取引をする方には、特に恩恵が大きいと言えるため、取引コストを安くするために利用してみてはいかがでしょうか。

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DMM BitcoinのQ&A(よくある質問)

どのようなメリットとデメリットがありますか?

以下のようなメリットとデメリットが考えられます。

DMM Bitcoinを使うメリット

  • レバレッジ取引に対応しているアルトコイン数が国内トップ(31通貨)
  • 直感的に操作できるので初心者でも売買が簡単
  • FXトレードと同レベルの高機能な取引ツールを提供
  • 初心者でも使いやすい

DMM Bitcoinを使うデメリット

  • スプレッドが広い時がある
  • 毎週水曜日のメンテナンスが長め

BitMatch注文は必ず成立しますか?

いいえ、不成立の場合もあります。対等する注文が30秒以内に見つからない場合は、成行注文に切り替わります。ボラティリティが大きい相場状況下では十分にご注意ください。

口座開設は誰でもできますか?

年齢が20歳以上」「国内在住」など、DMM Bitcoinの開設基準を満たしている必要があります。口座開設の申し込み後にDMM Bitcoin側で審査を行い、通れば口座開設完了通知書が送られてきます。その他の国内取引所も概ね同様です。

スマホからでもBitMatch注文はできますか?

もちろん可能です。即時注文(ストリーミング注文)の画面から、【スリッページ】の下にある「BitMatch注文」をオンにしますと、BitMatch注文の画面になります。

どの通貨ペアを取扱ってますか?そして全種類でBitMatch注文ができますか?

DMM Bitcoinでは現在、以下の38暗号資産を取り扱っています。現物23種、レバレッジ34種の全通貨でBitMatch注文をご利用いただけます。

【取扱い暗号資産一覧】

BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、ETC、LTC、MONA、XLM、BAT、QTUM、OMG、XTZ、ENJ、XYM、TRX、ADA、DOT、IOST、ZPG、AVAX、CHZ、MKR、LINK、MATIC、FLR、NIDT、ALGO、SAND、AXS、DOGE、SOL、ATOM、APE、SHIB、OAS、HBAR

BitMatch手数料は通貨ごとに変わりますか?

変わります。当記事にも詳細が書かれていますので、ご確認いただけますと幸いです。

どんな人にDMM Bitcoinはオススメですか?

まず第一に取引アプリやツールは使いやすいものがいいという人にオススメです。スマホアプリもWeb版も、どちらも初心者でも簡単に扱えるようになっています。FXのようなデザインなので、為替取引の経験がある人には特におすすめです。
そして何よりも、様々な銘柄でレバレッジ取引を行いたい方にもオススメです。DMM Bitcoinは、レバレッジ取引ができる仮想通貨で国内最多を誇り、また日本人からの人気の高いモナコインのレバレッジ取引ができる唯一の国内取引所です。
最後に、セキュリティー評価の高い取引所を使いたい方にもオススメです。DMM Bitcoinは過去一度も業務改善命令を受けていません

【参考】:仮想通貨取引所おすすめランキング!初心者に人気の7社を評判・口コミで徹底比較!

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