
「ビットコイン(仮想通貨)のマイニングという言葉は聞いたことがあるけれど、何かはよくわからない」
そこで今回は、「ビットコイン(仮想通貨)のマイニングとは何か」から、「実際に儲かるのか」「始め方・やり方」まで初心者向けにわかりやすく解説します。
- ビットコイン(仮想通貨)のマイニングは、仮想通貨取引の記録処理に協力して報酬を得ること
- 大企業の参入により個人で稼ぐことは難しい
- 初心者が仮想通貨で利益を得るなら取引所での売買がおすすめ
ビットコイン(仮想通貨)のマイニングとは?
ビットコイン(仮想通貨)のマイニングとは、自分のパソコンを使って、仮想通貨の取引に必要となる複雑な計算処理に協力し、その成功報酬として仮想通貨を得ることです。

う〜ん…よくわからないや…

次の章ではビットコイン(仮想通貨)マイニングの仕組みを図を使って分かりやすく解説します!
ビットコイン(仮想通貨)マイニングの仕組み
少しでもイメージしやすいように図を作ってみました。

上の図で言うと、ウサギさん一匹あたりが皆さんのパソコンだと思ってください。 より優秀なウサギさん(高性能なコンピュータ)を使うことでより高速に仕事をこなすことができますよね。 つまり、その分お給料(報酬)も多くなります。
マイニングについて調べると「ブロックチェーン」や「ハッシュ値」など難しい言葉がたくさん出てきますが、上図のようなマイニングについての全体的な雰囲気が分かれば問題ありません。
ビットコイン(仮想通貨)マイニングはどれくらい稼げる?|現在どれくらいの報酬がもらえる?
マイニングとは何かざっくり分かったとして、最も気になるポイントはどれくらい稼げるのか・儲かるのかですよね。
結論から言うと、現在、個人でビットコインのマイニングで稼ぐのは難しくなっています。
次の章ではなぜ個人では稼ぎづらいのか詳しく解説します。
ビットコイン(仮想通貨)のマイニングが儲からない理由
主な理由としては以下の3つになります。
- 大量の資金を投入してマイニングを行っている企業に勝てない
- 日本は電気代が高いため利益を出すのが難しい
- 半導体不足によるPCパーツの高騰
1大量の資金を投入してマイニングを行っている企業に勝てない
ビットコインのマイニングは、より複雑な計算処理をしているユーザーに報酬が支払われます。
つまり、大量の資金を投入して、高性能のコンピュータを大量に使ってマイニングをしている企業に勝つことは難しくなっています。
2日本は電気代が高いため利益を出すのが難しい
日本は世界的に見ても比較的電気代の高い国です。
基本的にマイニングは、長時間パソコンを稼働させつづける必要があるため、膨大な電気代がかかります。
また、より多く利益を出そうとして性能の高いコンピュータを使えばその分消費電力も上がってしまいます。
そのため、マイニングは電気代が安い国ほど有利になるのです。
現在は、アメリカで一番ビットコインのマイニングがされていると言われています。
3半導体不足によるグラフィックボードの高騰
仮想通貨のマイニングにはグラフィックボードというパソコンのパーツが重要になります。
グラフィックボードの性能が高ければ高いほどマイニングでは有利になります。
しかし、昨今の半導体不足によりグラフィックボードが非常に高騰しております。
そのため始めるためのハードルも高ければ、利益が出るまで時間もかかってしまいます。
ビットコイン(仮想通貨)マイニングで稼ぐためのコツはある?
ビットコイン(仮想通貨)マイニングで赤字を出さないためのコツは、次の3つになります。
- 契約中の電気代プランを見直す
- 電気代の安い地域に引っ越す
- 複数人で運用する
電気代のプランを見直すことで、今より電気代を安くできれば多少はマシになりますが、あくまで同じ国なので、大きな効果は期待できないでしょう。
また、電気代の安い国に引っ越すことができる方であれば利益を出すことは可能ですが、多くの方にとってあまり現実的ではないですよね。
ビットコイン(仮想通貨)マイニングのメリット
ここまでビットコイン(仮想通貨)マイニングの現状について書いてきました。
現状はあまりおすすめできないマイニングですが、本来のマイニングのメリットとしては以下になります。
- 放置しているだけで報酬としてビットコインが得られる
- 短期的な値動きを気にしなくても良い
- 積立仮想通貨と同じような効果が得られる
一度環境を整えてしまえば、放置しているだけで仮想通貨を得ることができ、長期的に積み立てていくことができるのは最大のメリットと言えるでしょう。
また、仮想通貨のトレードと比べて短期的な値動きを気にする必要が無いため、時間がなくてトレードができない人にとっても嬉しいポイントと言えます。
ビットコイン(仮想通貨)マイニングのデメリット
ビットコイン(仮想通貨)マイニングの主なデメリットとしては以下の3つ。
中でも、資金力のある企業が続々と参入してきたことが、現在はマイニングで稼ぐことが難しい大きな要因となっています。
- 膨大な電気代がかかる
- 資金力のある企業に勝てないため個人で利益を出すのが難しい
- 半減期にはマイニング報酬が減る
また、ビットコインのマイニングには半減期というものがあります。
半減期とは、マイニングによって得られる新規に発行するビットコインの量が半分に減少するタイミングの事を言います。
ビットコインは無限に発行できるわけではなく、発行総量は2100万枚と決まっており、それ以上は新規のビットコインは発行されません。

発行総数が決まっているのにずっと同じペースで発行していると、すぐに上限を迎えてしまいますよね。上限を迎えてしまうと、ビットコインの供給が止まり、需要が増加して価格が暴騰する可能性があります。
半減期の周期は4年ごとになっており、供給量を徐々に減らしていくことで、価格のインフレを防いでいます。
半減期は33回と決まっており、半減期を迎えるごとにマイニングで稼ぐ事が難しくなっていきます。
ビットコイン(仮想通貨)マイニングのやり方・始め方
ビットコイン(仮想通貨)のマイニングにやり方・必要なものは以下の4つになります。
中でも、仮想通貨取引所の口座はマイニングだけではなく、仮想通貨の取引をする場合にも必要になりますので、この機会に作っておくと良いでしょう。
- マイニング用のコンピュータ
- 仮想通貨ウォレット
- 仮想通貨取引所の口座
- マイニング用のソフト
1マイニング用のコンピュータを準備する
まずはマイニング用のコンピュータを用意する必要があります。

普段使っているパソコンがあるからそれでやろうかな!
マイニングは長時間パソコンを付けたままにして、大量の計算処理をさせ続けるため、かなりパソコンへの負荷がかかります。
そのため、普段メインとして使っているパソコンでマイニングを行うのはオススメできません。
マイニングである程度の利益を出したい場合は、マイニング用のコンピュータを用意しましょう。
2仮想通貨ウォレットを準備する
次にマイニングしたビットコイン(仮想通貨)を送るためのウォレット(財布)を用意しましょう。
仮想通貨のウォレットについては当サイトの「仮想通貨ウォレットおすすめランキング!種類や仕組みまで分かりやすく解説」で紹介しているので、参考にしてください。
3仮想通貨取引所の口座を開設する
ビットコイン(仮想通貨)をマイニングしても、そのままでは日本円にできません。
マイニングしたビットコインを日本円にするには、仮想通貨取引所でビットコインを売却する必要があります。
そのため、マイニングをする場合は仮想通貨取引所の口座は必要となります。
「仮想通貨取引所を選ぶのが大変」という方は以下の記事を参考にしてみてください。
これから仮想通貨を始める方には、当サイトの仮想通貨取引所おすすめランキング1位で総合力No1の「GMOコイン」がおすすめです。
4マイニング用のソフトをインストールする
次にビットコインマイニングツールをインストールしましょう。
マイニングツールはたくさん種類がありますが、ココでは特に有名なものを3つ紹介します。
NiceHash
NiceHash(ナイスハッシュ)は最も有名なマイニングサービスです。
ナイスハッシュの公式サイトからマイニングツールをダウンロードして、スタートボタンを押すだけでマイニングが開始できるので、初心者の方にも比較的使いやすいツールです。
Awesome Miner
Awesome Minerもビットコインのマイニングソフトとして有名です。
効率よくマイニングできるように、ツール側が自動で調整してくれる点も優秀です。
デメリットとしては日本語に非対応なので、初心者の方にとっては少々導入ハードルが高いことでしょう。
CGMiner
CGMinerはコミュニティが非常に活発なマイニングソフトです。コミュニティが活発なためマイニング界隈の情報を効率よく集められます。
しかし、ナイスハッシュやAwesome Minerと比べて導入難易度が高め。
初心者の方は、まずは他のソフトで試してみて、不満が出てきたら乗り換えを検討してみても良いでしょう。
5マイニング用ツールとウォレットを紐付ける
どのマイニングソフトの設定画面にも、仮想通貨ウォレットのアドレスを入力する箇所があるので、自分の使っているウォレットのアドレスを入力して紐付けます。
上で紹介したマイニングソフトNiceHashの場合は内部ウォレットがあるため、新たに仮想通貨ウォレットを作成する必要はありません。
6マイニング開始
あとは、各マイニングボタンのマイニング開始ボタンを押すだけでマイニングが開始します。仮想通貨で利益を狙うならマイニングより取引所での売買がおすすめ
現状、個人で利益を出すことが難しいビットコイン(仮想通貨)のマイニング。
しかし、仮想通貨はまだまだ発展が期待されるジャンルで、資産形成の投資対象としては魅力があるのも事実。
そのため、仮想通貨で利益を出したいと考えている方は、マイニングではなくトレードで利益を狙うのがおすすめです。
当サイトでは、仮想通貨トレードの始め方やおすすめの仮想通貨取引所などを初心者の方にも分かりやすく解説しておりますので安心して始めることができます。
まとめ
今回はビットコイン(仮想通貨)のマイニングについて解説しました。
企業の本格的な参入により個人で稼ぐことは難しくなってしまったマイニングですが、仮想通貨取引所でビットコインを直接売買をすることで利益を出すことは十分に可能です。
資産形成の中の選択肢としても魅力的な仮想通貨。
ぜひこの機会に仮想通貨についての知識を深めていきませんか?
ビットコイン(仮想通貨)マイニングに関するQ&A
半減期とはなんですか?
半減期とは、マイニングによって得られる新規に発行するビットコインの量が半分に減少するタイミングの事を言います。
ビットコインのマイニングは個人でも始められますか?
個人でも始めることはできます。
しかし、資金力のある企業の参入により、個人でマイニングで稼ぐことは難しくなっています。
ビットコインマイニングを個人にやるには、以下のものを準備する必要があります。
- マイニング用のコンピュータ
- 仮想通貨ウォレット
- 仮想通貨取引所の口座
- マイニング用のソフト
必要なものが揃ったら、マイニング用のコンピュータにマイニング用のソフトをインストールしましょう。
あとはマイニング用のソフトと仮想通貨ウォレットを紐付けて、マイニング開始ボタンを押すだけでマイニングが始まります。
グラボはゲームのような高度な画像処理をするために設計されたパーツで、計算処理に特化しているからです。
仮想通貨のマイニングでは、仮想通貨の取引に必要となる複雑な計算処理に協力し、その成功報酬として仮想通貨を得ることできます。
そのため、計算処理を得意とするグラボを使ってマイニングを行うのです。
2140年頃に終了するとされています。
ビットコインは無限に発行できるわけではなく、発行総量は2100万枚と決まっており、それ以上は新規のビットコインは発行されません。
半減期の周期は4年ごとになっており、2140年頃にマイニングが終了すると予想されています。

■ 齋藤 正勝(さいとう まさかつ)
- 株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド 取締役副社長 兼 COO
- 株式会社ミンカブアセットパートナーズ(金融商品仲介業 登録申請中) 代表取締役社長
- 株式会社ミンカブ Web3ウォレット 取締役会長 兼 CEO
- 一般社団法人 新経済連盟 幹事
- 一般社団法人 日本デジタル空間経済連盟 理事
銀行代理業許可:関東財務局長(銀代)第8号の「カブドットコム証券株式会社(現・auカブコム証券株式会社)」の創業者で長く代表取締役社長を歴任。退職後は当社取締役副社長 兼 COOに就任。これまで培った金融関連事業に加え、メタバースやWEB3など新事業にも精力的に取り組む。また個人投資家としても市場に積極的に参加。著書は「本気論―フリーターから東証一部上場企業の社長になった男の成功法」「カブドットコム流 勝ち残り法則80ヵ条 (講談社+α文庫)」など。