FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)は日本初のネットで未上場株式の売買ができる株主コミュニティ制度です。
より気軽に未上場株式に投資できる環境が整備されたこともあり、これから未上場株式に投資をしてみたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、ファンディーノマーケットのサービス概要から未上場株式に投資するまでの流れを分かりやすく解説させていただきます。
ファンディーノマーケットを利用するメリットやデメリットも紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。
FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)とは
FUNDINNO MARKETは日本初のオンラインによる未上場企業の株式取引ができるサービスです。
未上場企業はファンディーノマーケットに株式を流通させることで資金調達を図ることができ、個人投資家は未上場株を購入して応援することができます。
また、本来未上場株は当事者間でのやりとりが必要であるため、気軽に売却しづらい問題がありましたが、ファンディーノマーケットを通すことで個人投資家も売却して現金化しやすくなります。
ファンディーノマーケットと通常の株式市場(東証)の違いを表にまとめたものがこちら。
東証 | ファンディーノマーケット | |
---|---|---|
開設時間 | 9時~15時(平日) | 24時間(365日) |
取引 | 即時 | マッチング期間で確定 |
板 | あり | なし |
注文方法 | 成行、指値など | 指値 |
価格決定 | 注文方法による | 指値 |
ファンディーノマーケットは未上場企業の株式を売買したい投資家が指値で条件を入力し、買注文と売注文の条件がマッチングすることで取引が成立します。
ファンディーノマーケットで売買できる銘柄はFUNDDINOでクラウドファンディングを実施した企業の中から選出されています。
ファンディーノで行っている審査に加えて、株主コミュニティ制度に準じた審査を行っているため、通常の未公開株取引と比べると投資家側の精査も容易になっています。
≫ファンディーノを始めるには?詳しくはこちら
FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)のメリット
FUNDINNO MARKETを利用するメリットは以下の2つです。
1 未上場株をネットで売買できる
これまでも株主コミュニティ制度を通じて未上場株の取引機会を提供している証券会社はありましたが、いずれも電話が主体の取引でした。
そこでファンディーノマーケットは日本で初めてネットで未上場株を売買できる環境を整備しています。
売買注文から取引成立後の手続きまで全てオンラインで完結できるので非常に便利です。
2 未上場株ならではの高いリターンが狙える
ファンディーノマーケットで売買できる未上場株は倒産のリスクはあるものの、上手くいけば未上場株ならではの高いリターンを狙うことができます。
公式サイトに記載のFUNDDINO MARKET売買実績を見ると、過去には最大10.4倍のリターンを実現した取引もあります。
企業名 | 最大リターン |
---|---|
株式会社ロジック・アンド・デザイン | 最大10.4倍 |
株式会社ハーバルアイ | 最大4.2倍 |
ダブル技研株式会社 | 最大2.2倍 |
株式会社グッドラックスリー | 最大1.1倍 |
株式会社eumo | 最大1.1倍 |
Innovation Farm株式会社 | 最大4.4倍 |
日本きくらげ株式会社 | 最大1.5倍 |
ファイナンシャルテクノロジーシステム株式会社 | 最大2.5倍 |
クェスタ株式会社 | 最大1.7倍 |
*当該実績は過去のものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。
*2022年12月中旬時点
FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)のデメリット
一方、ファンディーノマーケットを利用する主なデメリットとしては以下の3つが挙げられます。
1 売買手数料が高い
2023年3月1日よりファンディーノマーケットの手数料は売却代金のみ11%(税込)に変更となりました。(従来:購入代金の5.5%(税込)売却代金の5.5%(税込))
買付時に手数料がかからない点は非常に素晴らしいものの、普段ネット証券で株式を取引している方からすると相対的に高く感じるのではないでしょうか。
株式投資と比べて未上場株の取引手数料は相対的に高いことは事実ですが、ファンディーノマーケットのおかげで個人投資家でも未上場株に気軽に投資できるようになりました。
未上場株式の取引コストが高くなることはある意味仕方がない部分ですので、一応コストのことも考慮に入れて取引を行ってください。
2 元本割れのリスクがある
株式投資には元本割れリスクが付き物ですが、未上場株式投資の場合は倒産リスクもある点にご注意ください。
ファンディーノ側も厳しく審査を行っているとはいえ、倒産する確率は0ではありません。
ファンディーノマーケットではコミュニティに参加した企業の決算書や事業報告がいつでも確認できますので、ぜひ目を通すようにしておきましょう。
3 エンジェル税制を活用できない
株式投資型クラウドファンディングのFUNDINNOではエンジェル税制といった税制上の優遇措置を受けることができますが、FUNDINNO MARKETではエンジェル税制の優遇措置を受けることができません。
節税目的で未上場株式に投資をするのであれば、FUNDINNO MARKETは向いていない点にご注意ください。
詳細:エンジェル投資のメリット・デメリット|株式投資型クラウドファンディングの始め方
FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)で未上場株に投資をする手順
引用元:FUNDINNO MARKET
ファンディーノマーケットで未上場株に投資をするまでの流れは以下の通りです。
- 株主コミュニティに参加
- 売買注文
- マッチング
まずは銘柄ごとに設けられている株主コミュニティへ参加申込をする必要があります。
この時点でFUNDIINOの投資家登録が済んでいない場合は事前に投資家登録を行っておかなければなりません。
FUNDIINOの投資家登録が完了し、株主コミュニティを組成している発行者の承認がおりたのち株主コミュニティに参加できるようになります。
希望の株主コミュニティに参加できたら、売買したい株式の「数量」「価格」を決めて注文を入れましょう。
売りたい人と買いたい人の条件がマッチングすると取引が成立し、未上場株の購入に至ります。
FUNDINNO MARKET(ファンディーノマーケット)に関するよくある質問
現在FUNDIINO MARKET(ファンディーノマーケット)で取引可能な未上場株は以下の9銘柄です。
- 株式会社ePARA
- ファイナンシャルテクノロジーシステム株式会社
- クェスタ株式会社
- 日本きくらげ株式会社
- Innovation Farm株式会社
- 株式会社グッドラックスリー
- 株式会社eumo
- ダブル技研株式会社
- 株式会社ハーバルアイ
累計の約定金額は1億9,138万円となっています。(2023/3/1時点)
取引の単位は各発行者ごとに異なります。
発行者ごとの売買ページに詳細が記載されていますので、ぜひそちらをご確認ください。
ファンディーノマーケットを退会するにはマイページから手続き可能です。
ただし、参加していた全ての銘柄ごとに退会の申請が必要となります。そして、退会前に出していた注文の問い合わせやマッチングしていない売買注文が取り消されます。
また、退会した場合は退会を行った月の翌月末まで再度入会することはできなくなります。