
- 株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
- 事業内容:メディア事業・ソリューション事業
- 本店所在地:東京都千代田区神田神保町3-29-1
- 設立年月日:2006年7月7日
- 従業員数:82名(2018年11月1日時点)
- 経営陣:
- 代表取締役社長 / 瓜生 憲
- 取締役副社長 兼 CFO / 髙田 隆太郎
- 取締役 / 伴 将行
- 社外取締役(監査等委員)/ 浜野 信也
- 社外取締役(監査等委員)/ 石橋 省三
- 社外取締役(監査等委員)/ 五十嵐 達
当社の歩みは、2007年4月にサービスを開始した投資家向け情報メディア「みんなの株式」から始まりました。ユーザー投稿による集合知形成を軸とした、同サービスは2009年に世の中に先駆けてAIを活用したコンテンツ自動生成の仕組みを導入することで、「みんかぶ」の愛称の下、国内最大級の投資家向け情報メディアへと成長しました。今日では、「みんなの株式」だけでなく、「株探」や「みんなの仮想通貨」、「みんかぶFX」等、多くの金融商品を対象とした様々なタイプの情報サービスを通じて、投資を行う方々が有益な情報を取得するために必要なインフラとしての役割を担う存在に至った自負と誇り、責任を認識するに至りました。
例えば、当社が手掛ける決算速報は、当社運営メディアだけでなく、多くの金融機関やポータルサイトに採用されています。これら、当社から配信される決算速報の大半は、当社が開発したAIによって自動生成されており、企業の決算発表から数秒後にはその内容についての情報が配信されます。また、これら情報が配信される対象は大小に拘らず全ての上場企業です。当社の参入前は、情報ベンダーによって提供されるニュースも、証券会社のアナリストが発表する決算コメントも、注目度の高い大型銘柄に集中し、中小型銘柄の情報は乏しい状態となっていました。我々は、独自のテクノロジーにより、全ての銘柄を対象とした即時性の高い情報提供を実現したのです。
更に2018年には、スポーツの分野にも当社技術の活用範囲を広げ、野球の試合戦評を実現しました。従来の情報提供の仕組みであれば、記者が試合を終始観戦して、試合結果を決定したシーンを確認し、それを基に戦評を執筆しますが、当社が開発したAIはデータから試合を決定づけるポイントを自動的に、且つ瞬時に見極め、予め学習した過去の戦評記事を参考に当該試合の戦評を自動生成します。当社の技術を活用すれば、全世界で行われる試合の状況をリアルタイムに情報提供をすることも可能ですし、例えば、試合毎に無限の記者を割り当て、対戦するチームやプレイする選手等、特定の視点に偏った戦評を同時に作成し、個々のファンや試合関係者の視点に立った情報提供を瞬時に行うことも可能となります。
「情報の価値を具現化する仕組みの提供」を企業理念に掲げ
「情報の価値を具現化する仕組みの提供」を企業理念に掲げる当社は、一貫して、情報に拘って事業を展開して参りました。最初に金融をテーマとして選んだのは、金融が情報によって価値を決定することに最も直結した産業であったからです。当社は、金融・経済情報の分野にAIやビッグデータといった要素を取り入れることにより、多くのデータ解析と膨大なコンテンツ生成を実現し、従来の人に依存した情報提供の仕組みでは実現できなかった情報の網羅性や速報性に高い品質を担保しながら実現することに成功しました。
る当社は、一貫して、情報に拘って事業を展開して参りました。最初に金融をテーマとして選んだのは、金融が情報によって価値を決定することに最も直結した産業であったからです。当社は、金融・経済情報の分野にAIやビッグデータといった要素を取り入れることにより、多くのデータ解析と膨大なコンテンツ生成を実現し、従来の人に依存した情報提供の仕組みでは実現できなかった情報の網羅性や速報性に高い品質を担保しながら実現することに成功しました。
このように当社は、人に依存した従来の情報提供の仕組みとは全く異なるテクノロジーを活用した情報提供の仕組みを、独自の技術で実現し、金融・経済情報分野で個人、法人ともに高い評価を得ました。具体的には、当社が個人向けに手掛ける情報メディアの利用者数(ユニークユーザー数)は月間500万人を超える規模(月間延利用者数2,000万人超)に達しているほか、法人向け情報ソリューションサービスの導入企業は金融機関を中心に100社を超え、今もなお高い成長を続けています。
我々の「情報の価値を具現化する仕組みを提供する」という企業理念は、情報提供方法を変革し、これまでの課題を革新的な手法により解決することから徐々に実現されています。我々は、そういった意味で、これまでにない視点で情報の価値を高めるべく、極限まで情報に拘る存在でありたいと考えているのです。
Minkabu the Infonoid (MINKABUこそが情報に拘る者である)
当社の今後の成長のドライバーとなるスローガンです。“Infonoid”は、情報(Information)と執着する者(Noid)を組み合わせた“情報に拘る者”という意味の造語です。金融分野での情報インフラとしての役割を全うし、投資家に資するサービスを提供し続けることに加え、当社の情報テクノロジーを活用可能な無限の領域において、情報への極限までの拘りを常に我々の核とし、これまでにない革新的な手法で、情報の価値を具現化して参ります。
株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
代表取締役社長 瓜生憲
AIを活用したコンテンツ自動生成エンジンの開発の歩み
当社は「情報の価値を具現化する仕組みを提供する」という経営理念に基づき、創業間もない時期から独自のAIを活用したコンテンツ自動生成技術の開発に取り組んできました。従来の情報ベンダーでは不可能だった広大な範囲の情報のカバー、AIでなければ辿り着けない深度の分析、ユーザーのもとに情報を1秒でも速く届ける。より広く、より深く、そしてより速くを当社は追求してきました。そこに今、“より豊かに”を加え、文章だけではなくコンテンツそのものを、日本語だけではなく世界中の言語で、金融経済だけではなく社会全体を自動生成によって伝えようとしています。
情報化社会における人生の充実、あるいはビジネスを成功に導く鍵は、膨大な情報を常に正しく取捨選択し、理解することにあります。その手助けこそが当社の使命であり、手段としてのコンテンツ自動生成を推し進める理由です。効率化は目的ではなく、自動生成が導く効率化によってしか、あらゆる情報が瞬時に世界を埋め尽くすこの時代に価値ある情報を提供し続けることはできない。情報の量と範囲と頻度、そしてその各要素の安定によってもたらされる情報の品質を追い求めた時、私達はそこに自動生成を見い出し、当社のコアテクノロジーに位置付けることを選択しました。
(株価変動要因の検知とフェアバリューの算出)
当社のコンテンツ自動生成の出発点です。過去の株価推移と業績推移データを処理し、各種バリュエーション手法と相関分析を自動で行うことで各銘柄の変動要因を見出し、株価分析エンジンによるフェアバリューの算出と、コンテンツ生成エンジンによる解説文章および図表の自動生成で、証券アナリストが行う株価分析の自動化を実現しました。これにより、証券アナリストのカバレッジが大型株中心となる中で、当社サービスでは中小型株を含めた、ほぼ全ての銘柄*に関して情報提供を行うことが可能となりました。
*株価が論理的に変動していない銘柄の場合、不適切な情報が提供されないように自動的に情報提供対象から除外する制御が働いています。
(決算速報)
日本の株式市場に上場する全ての銘柄の決算、業績予想の修正、配当予想の修正について伝えるために、決算情報エンジンを構築。4,000社近い上場企業*の業績について漏れなく伝えることを可能としました。決算情報エンジンが24時間365日にわたって約4,000社を監視し、決算発表が行われた瞬間にデータ収集と解析を実行。文章を生成しニュースを配信するまでの取材・分析・執筆・投稿を自動化し、“たくさんの人が注目するニュースを優先的に書く”のではなく、“伝えるべきことはすべて必ず書く”を実現しました。
*2012年当時
(サプライズ決算)
決算情報エンジンV1で実現した、すべての上場企業1社1社について余すことなく伝えることの次のステップとして、1日に生成される膨大なニュースから重要なものを見つけ出すことをアルゴリズム化。株価を動かすファクターとなる事前予想との差異から注目企業をリストアップし、解析と記事作成を自動化することで、数百の企業が一斉に決算発表を行った日でも、価値ある発表を見逃さない仕組みを構築しました。
決算情報エンジンV1で取り組んだ、“たくさんの人が注目するニュースを優先的に書く”のではなく、“伝えるべきことはすべて必ず書く”を相場概況にも拡大。東証一部市場だけを扱っていた相場概況の自動生成を、東証二部市場や新興市場でも開始しました。見逃されがちだった周辺市場での変化を確実に捉え、ニュースとして伝える仕組みを構築しました。
情報を伝えるための手段は文章だけではありません。株価分析エンジンV1のリリース時から取り組んでいた、文章とともにグラフを生成し、分かりやすく伝えるということを突き詰め、文章ではなくビジュアルを中心にして決算を伝えることに取り組みました。ビジュアル化にあたって評価アルゴリズムをゼロから見直し、“重要なポイントがひと目で分かる図解”を生成するロジックを構築。また、ビジュアルに組み合わせる文章も、まとまった文章で解説する記事スタイルの文章生成から、短文で伝えるべきことを伝えるキャッチフレーズスタイルに変更しました。
株式相場概況記事の自動生成と配信を開始しました。インデックスと上場全銘柄の取引状況を解析し、その日に伝えるべきことを決定。さらにユーザーが登録した銘柄の情報も織り込むことで、パーソナライズされた文章の生成に踏み込みました。
(継続フォロー&プッシュ配信)
株価分析エンジンV1で実現した証券アナリストによる株価分析は、当社サイトを訪問したユーザーへの情報提供を目的としていたため、結果として訪問した瞬間だけを切り取ったスナップショット的な情報となっていました。V2では、ユーザーが特定銘柄を継続的にウォッチしているということを前提に、その銘柄をフォローするアルゴリズムを追加。フェアバリューに変動があった際等に、その理由を説明することを可能としました。個別の銘柄を観察する際に、その銘柄だけに視野が偏りがちですが、比較対象となる同業種や時価総額が同規模の銘柄の値動きや業績変動まで解析し、それを自動生成した文章で説明することによって、該当銘柄の株価変動の背景に何があったかの事実を確認することを可能としました。また、これらの情報は日米市場の動向や為替等のマーケット概況と合わせて、NY市場終了後、東京市場開始前にメールで配信されます。
(多言語化および解析情報量の拡充)
伝えるべきことは、価値ある情報。そのための手段に言語があり、誰に伝えるかが設定されることで、はじめてどの国の言葉を選ぶべきかが決定されます。株価分析エンジンV3は、情報提供対象を個人のみならず、機関投資家やプロフェッショナルにまで拡大。証券会社が発行するレポート形式で配信を行うとともに、英語、中国語等の多言語化を実行。さらに海外で注目度の高いバリュエーション手法を取り込み、トムソン・ロイター等の世界的大手情報ベンダーを通じた全世界への多言語配信を実現しました。解析対象の銘柄も海外銘柄にまで広げ、現地のユーザーのみならず外国株に興味のある国内ユーザーや、外国株の影響を受けやすい国内銘柄をウォッチしているユーザーまでを対象に、当社が伝えるべきと考える価値を世界中の人々に対し、それぞれの言葉で、そして適切なフォーマットで伝える道を歩み始めました。
朝日新聞社と共同開発で実現したエンジンです。朝日新聞社が長年の取材で得た膨大なデータの分析結果を、当社が金融・経済分野の自動生成記事開発・運用で培ったデータ解析と文章生成技術に適用し、記者に倣った記事を書くことが可能となる文章生成ロジックを共同で作り上げました。
住所 : 東京都千代田区神田神保町3丁目29番1号 住友不動産一ツ橋ビル 2階(受付)
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